VSギャオクロノス

・前回の粗筋

　閉鎖空間の中、ＧＧを駆るコスモはザインを倒す為にヘル・アンド・ヘブンを放つ。
　が、ザインは発生したエネルギーを逆に吸収、古の怪獣”ギャオクロノス”としての姿を取り戻してしまう！！

悪夢、再臨。

　

――ダダッ！！

　


待ちやがれ、ザイン！！



……。

――バサ、バサ……。

この、、爆雷滅射！！

――……シュン！！
――バリバリバリ……バチン！！

クソッ！！



……ふっ。

――バサッ。

弱いな、ゴジラアレス。



うるせえ！
テメエか、博士を殺したのは！？



だったらどうする？



ぶっ殺す！！

――……シュン！！
――バリバリバリ……バチン！！

なんで、なんで博士を殺した！！



……奴が蘇らせようとしたからだ。



何をだ！？



俺の宿敵、、ガメラゼウスを！！
爆音静射！！



チィッ！！

――ピイイイイイイン！！
――……ダン！！

ガメラゼウスがどうした！？
アイツが産まれたからって、どうして！！



……ふん、やはりオマエは覚えていないか。
ガメラゼウスとギャオクロノスの宿命を。
そして……。

――キュォォォォォ……！！

俺達の過去をなあっ！
爆音静射！！

――ピイイイイイイン！！

暗躍する獣。

　

　

ボルティングドライバー！
ジェネシックボルト！！




無駄だ、、共鳴防衛！

――キュゥゥゥゥン！！

例え無限波動と言えど、共鳴防衛の前では無力でしかない！！




まだだ！
ブロウクン、、マグナム！！

――……ガコン！！

ッ！




どうやら、、共鳴防衛で抑えられる攻撃にも
限界が有るみたいだね……！




ふん、、だからどうした！
確かにブロウクンマグナムを完全に止める事は出来なかった！
だが、その程度の攻撃で、俺は負けたりしない！！


　

だろうね、、なら！
それ以上の攻撃を繰り出せばいい！！
ガジェットツール！！

――ガシャン！

ヘル！
アンド！
ヘブン！！
　

　

成程、、共鳴防衛ごと、ぶち破るつもりか。




ゲム！
ギル！
ガン！
ゴウ！
グフォ！




（ふん、良いぞ。撃って来い……！！）




ウィータ！！




共鳴防衛！！

――ギュオオオオオン！！
――キュゥゥゥゥン！！

　
　

死斗と和解。

　
――ドコン！！




　グ、、アァ！？



　はぁ、はぁ、はぁ、、何とか当たったか。



――パラパラ……。




　――。（やはり、風を巨大な固まりにするには時間が掛かる、、単発での発射は向かないな。小型のモノを連続で撃つか、はたまた何か核を……）



　グゥ、、このっ！！



　おっ。


――ガタン！！



　この野郎、妙な技を使いやがって！！



　いや、存在自体が妙な君には言われたくないよ？　えっと、、小さい恐竜君？



　小さい言うな！　これから大きく為るんだって博士が言ってたんだぞ！？　それに、俺は恐竜じゃない！　手乗り獅子だ！！



　獅子、、て事はライオン？　そうは見えないけどなあ……。



　見えなくても！　俺の名前はカオス・ゴジラアレス・リトル・ライオン！！　ほら、ちゃんとライオンって入ってるだろう！？



　ああ、成程ね。それはそうと、君の名前はカオスって言うんだ。



　へっ？






　……あ、ああっ！　見ず知らずの奴に名前を！！



　ふふ、、名前に誇りを持つのは良い事だけど、簡単には名乗らない方が良いよ？　変な人相手だと、危ない目に遭うかもしれないしね。



　うっさい！　さっきからグダグダと、オマエは何者だ！！　てか、名乗れ！！



　ああ、そうだったね。まだ名乗ってなかったか……。


――ザッ。



　私の名前は暮森ナオヤ。この空間、、閉鎖空間８１９４の管理人です。



　……管理人？
　
　

X

　

　風よ、切り刻め！！


――ズザザザザッ！！



　ひぃ！　い、一時撤退だ－！！


――ガタガタガタガタ……！！



　……全く、先が思いやられるな。


――ガシャ、ガシャ、ガシャ……。



　さて、と。


＊



　……。



　……久し振りだな、コスモ・ガメラゼウス・リトル・ドラゴン。



　……ああ、久し振りだね。



　……。



　……ザイン・ギャオクロノス・リトル・イーグル！！
　
　

Ａｎ ｉｍｉｔａｔｉｏｎ。

　

　観風～♪（むぎゅぅ）



　ナオヤさーん～♪（すりすり）



　……。
　
　

　やれやれ、ナオヤさんもヒロトさんと対して変わらないらしいな。



　えっと、、あの二人は無視して良いので続けて下さい。
　


　ああ、分かった。此方での騒動について知り得ている限りの事は話そう。

　

　私も、向こう側の現状を教えとくわね。
　　
　

君子。

　

　な、、蘇生だと！？　それも、一気に５人も！？



　は、はは……。



　な、何やってるんですかー！！



　何が？　蘇らせただけじゃん。



　いや、それは分かってるんだけどさ……。



　てか、良く出来たな。



　まあ、ちと疲れたけどね。唯、魂が残ってたし、やってられない事は無いかなと思って。



　……あんな邂逅後に、こんな事を思い付くとは。



　えー、言ったじゃん？　皆と一緒に生きるってさ。



　いや、あの場面じゃあ普通は”魂と共に生きる”とか、そんな感じだと思いますって！！



　ナオヤさーん！！（むぎゅぅ）



　ああ、懐かしい観風の抱き心地～♪（むぎゅぅ）



　人の言葉を無視して惚気ないで下さい！！



　……何と言うか、、凄いな。



　先程までの緊張感が一気に、、まあ、それでこそナオヤ、、か。

曖昧で、適当で、大胆不敵。

　
　

――シュパアアア！！




　むぅ？　ナオヤさん達に何か……。


　
　何処を見ている！　エレキ光線、発射！！



――ビビビビビッ！！




　ぬ、ぐぅ……！！　



　ふん、、今更どうしようと、ナオヤが目覚める事は無い！　俺自身がこの手で、切り刻んだんだからな！！



　黙れ！　何度倒れようとも、胸に灯の点った漢は必ず蘇る！！



　負け惜しみとは、愚かだな。（だが、可能性が無い訳では、、止めを刺しておくべきか）



　……させん！



　ふん、思考を読んだか。だが今のオマエに、この手は防げまい！


――ガチャ！



　レーダーアイ、発射！！
　


　ッ！！


――シュパアアアアアン！！

心に居る、大切な人達。

　
　
――シュパアアア！！
　
　


　今の呪文は？



　本来の使い方とは違うんだけどね、今回は時間が無かったから……。



　な、何やったんだよ！？



　……解き放ってあげたの、大切な人の為に留まった魂が、その声を、大切な人に届けられる様にね。
　
　

救援。

　
　……この戦いが終わったら、私は責任を取るつもりだ。


――スタ、スタ、スタ……。


　皆を殺してしまった愚か者を、私自身の手で葬るつもりだ。


――スタ、スタ、スタ……。


　その想いは、今でも変わらない。


――スタ、スタ、スタ……。


　だが、それは全てが終わってから。


――スタ、スタ、スタ……。


　光丸を、、その裏に立つ”アイツ”を滅ぼし、此方のヒロト達を助けてからだ。


――スタ、スタ、スタ……。


　だから、今は死ねない！


――スタ、スタ、スタ……。



　関係無い。


　ッ！！



　オマエが死を望む限り……。


――スタ、スタ……スタ。



　……オマエは俺を倒せない。