雑記・ＶＳカナメ戦！ その２

　
■粗筋■

　遂に始まった、光丸陣営の総攻撃。
　暮森ヒロトの欠落と云う事態に襲われながらも、廃墟の語り場管理人達は各々の敵と、闇丸も光丸と対峙していた。
　
　鳴崎カナメの相手はカナメ自身、、光丸がＩＦの世界より連れ出した「”ヤイバ・ミズシロの血に目覚めたブレードチルドレン”としての鳴崎カナメ」である。

　かつての愛用装備「スパイラルガン”ＡＹＵＭＵ””ＨＩＹＯＮＯ”」を用いて迫る”ブレードチルドレン”カナメ。

　対して、鳴崎カナメはリディから託された二つの装備「コード”ＲＤＣ”」と「一撃必殺砲」を合体させたスパイラルカノン「スパイラルカノン・Ｗパーフェクトモード」を以て立ち向かう！！
　
　
注意：鬱展開が有ります！　御注意を！！
　
　

　

　はあああああっ！！


――ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド……！！



　くぅ、、スパイラルガンが押されてる！？


――ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド……！！



　当然よ！　スパイラルカノン・Ｗパーフェクトモードはね、スパイラルカノンにスパイラルガン以上の能力を持たせる為に存在する、文字通りの究極破壊兵器形態なんだから！！


――ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド……！！



　ぐ、、うぅ！！


　悪いけど、こんな所でアンタに時間を掛けてる余裕は無いの！　このまま一気に……！！


――殺してやる！！



　……え？


――アンタ達なんか全員、殺してやる！！



　え、、何よこれ……？


――ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド……！！



　……ふふ、やっと思い出したみたいね。


　な、何の事よ！？


――ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド……！！



　今、心に響いたんじゃないの？　殺したいって衝動が。


　ば、馬鹿な事を言わないで！　私の中にはもう、アンタは居ない！！


――ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド……！！


――あはは、、殺してやる！　殺してやる！！



　うあ……！？


　うふふ、、例え私が居なくても、私が居た頃の記憶は残ってるんじゃないの？　そして、、私に目覚めて行った殺人の記憶も！！


　私は、、人を殺してなんか！　ヒロトだって目覚めた時に……！！


――ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド……！！



　そう、、アンタは目覚めた時にそう、ヒロトに言われたのよね。じゃあ、、もしそれが嘘だったら？


　……！！

　
――ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド……！！


――止めて、止めてぇ！！



　あ、、ああ……！？


　非道い連中よね、幾等ブレードチルドレンからもハンター陣営からも除け者にされる”ロストブレイド”だからって、あんな事をするなんて。


――嫌ぁ、許してぇ……！！



　い、嫌……。


　年頃の娘だもの、そりゃあ絶望もするだろうし”スイッチ”が入っても仕方が無いわよね。


　言わな、い、、で……！


――痛い！　痛いよぅ……！！



　あの時点で、一気に６人も殺してるのよね。初の殺人にしては高人数だったわ……。


　……言わないでってばぁ！！


――ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド……ドゴオオオン！！



　はぁ、はぁ、はぁ、、スパイラルガンだけ爆発！？　アイツは！！


　……ふふ、後ろに居たりして♪（むぎゅ）


　ッ！？


　……貴女は、所詮”あの頃”と変わっていないわ。ヒロトの手で、人格を分けられただけ。（むぎゅぅ、なでなで）


　は、離しなさいよ！？（ジタバタ）


　だから、もう一度”私”と戦いなさい！！



――ギュオン、ギュオン、ギュオン、ギュオン、ギュオン……！！




　ひぃっ、、嫌ぁぁぁぁぁぁ！！



――シュパアアアアアン……！！




　……。


――殺してやる！



　……ふふ。


――殺してやる！



　……うふふ。


――殺して、、やる！！



　融合、完了……♪


＜雑記・ＶＳカイザ編に続く＞
　
＊用語解説

・ロストブレイド

　廃墟の語り場オリジナル設定。
　ヤイバの正体が判明した後に生み出され、特徴である”肋骨の切除”が行われなかったブレードチルドレンを指す言葉。
　肋骨がそのままなのは、悪魔の血を一種の精神病と考えた医師達がヤイバとの繋がりを薄くする為に考えた苦肉の策。だが、悪魔の血に目覚めぬ保証は無い上に、能力は通常のブレードチルドレンに遠く及ばない。