月間少年マガジン２０１４年１１月号分の、新仮面ライダーＳＰＩＲＩＴＳ感想。

新仮面ライダーSPIRITS第５８話の感想です。
ネタバレ注意。

前回の感想は此方。

　さて、、ショッカー編が終わったのですが、個人的に、今回の締めはイマイチだった。

　ＺＸの援護で漸くトカゲロンが倒され、１号は上半身だけの姿で尚も挑んで来るガラガランダとの決着を付けようとする。
　が、直前に放たれた狼男の指ミサイルがガラガランダに命中、、ガラガランダは地獄大使の姿に戻り、１号の目の前で爆死するのだった……。

　これはまあ、悪事を行い続けた者への報いとして納得出来る。
　何とか決着を付けようとしていた１号にとっては、遣る瀬無い最後だったのかもしれないが。

　ダブルライダーと対峙する、狼男とイカデビルだったが、残されたガラガランダの触手が二体の足に絡み付き、動きを封じた。
　その隙を逃がさず、２号のライダーパンチが狼男に炸裂して二体を空へと吹き飛ばし、１号がライダーキックを放つ。イカデビルは「キック殺し」で迎え討つが、、その中を接近した１号は「きりもみシュート」を続けて放ち、二体は空中で爆散するのだった。

　このコンビネーションも良い。
　地獄大使のショッカー大幹部としての執念が傀儡の動きを封じ、ダブルライダーがそれぞれが嘗て戦った相手に当時と同じ技を使い、勝利する。
　このシチュエーションは、中々に燃えた。

　で、個人的に不満なのはこの後。

　１０分隊に保護されていた五郎が目を覚ました時、ダブルライダーは既に都内に向かった後だった。
　その前に現れた村雨良も自身がＺＸである事は語らず、五郎が借りたままの電磁ナイフを再び”彼と”会う時まで預かっていろと告げる。

　……何と、ダブルライダーの正体バレ無し！
　しかも、ダブルライダーの勇姿を見る事も無し！
　オマケに、村雨良＝ＺＸまで正体を明かさないまま！！

　これはね、本当に残念。
　都内が大変な事は分かってるけどさあ、五郎も立派に成長して、ここまで一緒に戦って来たんだから、んな急いで戻らなくても、その前に正体バレしても良かったんじゃないかな？　御両人。
　憧れは憧れのままにって事なのかもしれないけど、五郎にとっては猛兄ちゃんも隼人兄ちゃんも同じ位に憧れの存在だったんだしさあ。

　せめて、ダブルライダーが並び立つ所を見せてあげて欲しかったなあ。　
　潜水艦でのルリ子さんと同じパターンに為っちゃうけど、目を覚ましたら目の前で戦ってた、とかで良かったのに。んで、戦いが終わってから仮面を取って、正体バレでさ。

　まあ、ＺＸの御陰でライダーとの再会フラグはたったから、今後の展開に期待しよう。
　ダブルライダーもだけど、滝兄ちゃんとも再会して欲しいよね。そして是非とも、二人のダブルライダー姿を見てみたい。

　改造人間の生き様を想う五郎に、残された人間の証について語る村雨良。
　その最中、突如として島が揺れ出した……。
　
　そんな訳で、新章突入を匂わせる最後で今回は終わり。

　ショッカー編を振り返ると、本当に五郎の活躍が目立ったね。
　精神的にも、戦力としても、満身創痍だった１号を良く支えてくれたと思う。