月刊少年マガジン2016年5月号分の、新仮面ライダーＳＰＩＲＩＴＳ感想。

　新仮面ライダーSPIRITS第76話の感想です。
　ネタバレ注意。

前回の感想は此方。

　どうやら鋼鉄参謀＆岩石男爵は、前回の攻撃で今度こそ倒された模様。
　てか粗筋よ、岩石男爵にも触れてやってくれい。

　で、V3対ジェットコンドルの戦いも遂に決着の時が来た！
　高所からのV3マッハキックを躱して、空へと舞い上がるジェットコンドル。
　その脳裏には、自身を復活させてくれたJUDOとの会話。


　……そりゃあね、他の改造魔人と違って人間に倒されたって決定的な汚点を持ちながらも復活の機会を与えられた上に、直々に今度は頑張れ的な事を言われちゃったら、そりゃあジェットコンドルもJUDO大好きに為りますわな。(てか、JUDOの身内への甘さは萬画版ショッカー首領を思い出すね)


　で、そんな大好きな存在を、事も有ろうに器の試作体如きが騙ったんだから怒るのも当然。器も改造魔人には敵わないってお墨付きまで貰ってるし、実際に攻撃を躱して見せたんだから見下すのも当然。
　
　が、見下ろした先には切断された己の下半身が！
　V3のマッハキックは、ジェットコンドルに炸裂していたのだ。

　その事実への恐怖か、気でも狂ったのか、内蔵を撒き散らしながら尚も上昇するジェットコンドル。
　V3はそれを追って跳躍、ハリケーンとの連携技ビッグスカイジャンプで一気に迫る！


　……この一連のV3がね、本当に荒々しくて困る。ジャンプをする時に地面が砕けるし、その軌道もデタラメで、暴走してる感が出ててヤバイんよ。
　そしてビッグスカイジャンプは、確か四国編でもサザンクロスを迎え討つ際に使ってたんだよね。皆を守る為に使った技を、今度は敵を壊す為に使う、、何と言う対比か。

　
　突きつけられたV3の凶爪。
　しかし、その一撃は間に入ったZXによって止められた。
　マッハキックが致命傷と為ったか、目の前の改造魔人は既に事切れていたのだ。
　気絶し変身を解いた風見志郎と、回収したロープアームを抱えるZX。
　彼が見送る中、ジェットコンドルの遺体は上昇を続け、宇宙空間で果てる。
　一方その頃、サザンクロス内ではライダーマン＝結城丈二が行動を開始していた。


　……そんな訳で、ジェットコンドルも無事に撃破。初登場時から割と散々な書き方をして来た彼ですが、、あの強さでV3(＋ZX＋ダブルライダー)相手に此処まで粘ったんだから、十分頑張ったんじゃないかなと。
　V3の暴走を止めたのは、やっぱりZX。もしやのライダーバトルが始まるんじゃないかと危惧してたけど、どうやら杞憂に終わったみたいで何よりさね。
　
　
　通信を受け、ZX達の元へと向かうSPIRITS10分隊と純子。
　純子は空から降りていくライダーの姿を確認して走るも、其処に居たのは村雨良だけだった。
　その背後、志郎を抱えて歩き去る本郷猛と一文字隼人。
　更には、各地での救出作戦を終えた歴代ライダーも集結するのだった。


　……残念、純子さんとの再会はお預け！
　まあ、今は暢気に会話してる時じゃないからねえ。
　正体バレはしちゃった訳だし、早く会話して欲しいな。
　当時の時代じゃ叶えられなかっただろう、改造人間との恋愛。でも今は？


　一方、独りで路地裏を歩くヘビ女。
　鋼鉄参謀とジェットコンドルが片付いた(だから岩石男爵に触れろっての！)とか言ってたら、自身もニードル＆バダン怪人の奇襲に遭って敢えなく死亡。
　シャドウのトランプで両目を失明し、更に奇襲を受ける隙を作られるとは、、何処までも不幸な奴。
　嘗て俺の片腕と称した存在を再び奪われたシャドウ、果たして胸中は……。
　
　
　……酒飲んでるシャドウの顔が、あんまり悲しんでる風に見えないのが嫌な感じさね。
　以前に読んだ本の影響で、私の中ではヘビ女＝シャドウの愛人って印象が強いけえ。
　
　
　さて、志郎を搬送中のヘリの中。
　JUDOとの同調により、奴の本質たる破壊掌動への欲求に飲まれていたと､暴走中の事について語る志郎。
　改良途中の器である自身ですらコレならば、完成した器である村雨良＝ZXの受ける影響は……？
　　
　ライダーガールズの所に純子を送り届けた良が、バウムクーヘンを貰った所で今回は〆。
　
　……この時の良、バウムクーヘンを持ってるのに、表情も笑ってるのに、顔に影があって微妙に怖い。煽り文の影響も有るんだけど、どうにも暗い未来が待ってそうで、さ。
　まあ、大丈夫。仮面ライダーなら、どんなに暗い未来だって吹き飛ばせるって、信じる。