劇場版ポケットモンスターみんなの物語

　ポケモンはいいぞ。



　はいはい、大興奮だったと。

　そんな訳で「劇場版ポケットモンスターみんなの物語」を観賞。
　いやあ、良い作品だった。

　内容としてはタイトル通りで、前回がサトシ＆ピカチュウを中心とした物語だったのに対して、今回はゲストキャラ達”みんなの物語”だった。
　ゲストキャラ達だけで話が進む場面が多くて、サトシ＆ピカチュウの活躍自体は少なく感じたんだけど、その少ない中での活躍が濃いもんだから、頼もしさが半端無い。

　もうね、最初のバトルが先ず格好良いんだ。ラルゴの（やや自業自得な）危機をアッサリと救っちゃう。
　その後のゲットレースでも、首にコードか何かが絡まって暴走するバンギラスを、文字通り体を張って助ける。
　リサのイーブイゲットを手伝い、風祭りのトラブルにも積極的に介入して（この時の、市長さんの対応も良いんだよな。ゲットレースでの活躍＆ラルゴと友達って事でしっかり信頼されてる）再びラルゴとゼラオラの危機を救い、、改めて文字に起こすと、思った以上にガッツリ大活躍してんな。　
　
　前回での出来事を得た事、その後の旅で得た事、全てを受け止めてキッチリと成長してるって感じ。
　立ち位置的には主人公ってより、前作主人公？　うん、コッチの方がしっくり来る。
　さり気なく主人公である”みんな”の危機に現れて、そっと背中を押してくれる。
　観た時は唐突に感じた「ポケモンパワー」なる単語には少しだけ吹いたけど、コレもサトシとピカチュウが旅をする中で見付けた答えなんだろうな。
　ゼラオラとの問答も良かった。ゼラオラが人間の多様性に気付いた上で尚も止まれなく為ってる事に気付いてて、その上でポケモンバトル、、友達に為ろうと戦いを挑むんだから。

　リサは、第一印象と全く違った。
　もう少し生意気な女子校生っぽい娘をイメージしてたら、実際は凄く弟想い、他人想いの優しい娘だった。
　元々は凄い陸上選手だったけど、足の怪我で引退。正確には、恐怖で走れなく為っちゃって、、だからイーブイが人並みに呑まれるのを助けられなくて、その事を凄く気にして。

　フウラシティを救う為のサトシの無茶振り（リサの事を信じたからこそ、だろうけどね）にも、最初は動けなくて。
　それでもイーブイに促されて、ポケモンパワーで聖火を届ける為に走り出す姿は、本当に格好良かった。頑張れって応援した。てか本当に頑張った！　偉い！！　

　ラルゴはね、正に子供。
　大人に相談出来ない悩みを抱えて、必死に自分の力だけで解決しようとして、結構な騒動を起こしちゃった。
　でも、ゼラオラが人間への信頼を完全に失わなかったのは、間違いなくこの子のお陰だよ。

　ヒスイ婆ちゃんはね、ブルーとの件で泣いた。
　それまで堂々として婆ちゃんが火を前にして急に、、そりゃあ、あんな事が遭ったら……。
　薬の所為で付き纏うポケモン達を邪険に扱ってたけど、、嫌いじゃなくて、好きだからこそ距離を取ってたんだよな。
　そんな婆ちゃんの傍に、ブルーはずっと居たんだろうな。（グスッ）

　トリトとカガチさんはねえ、観ていてハラハラってか胃が痛かったんよ。
　だってアレはさ、絶対に失敗するし、バレるパターンだって分かってたからさ。
　案の定、カガチの嘘はリリィにバレて、トリトの発表も失敗しちゃって。
　それでも、二人は大切なモノの為に立ち上がって、、良かった。