第拾回！ まんがタイムきららフォワード８月号分の、さつきばれっ！ 感想！！

　まんがタイムきららフォワード８月号に掲載された「さつきばれっ！」の感想だ。ネタバレを多々含む故に、読む際には御注意されたし。



　最終回！　皐月の前に立ち塞がる強大な獣とは！？

　

　

■情報■

：掲載：

Ｐ３２１～Ｐ３３６
　
：話数：
　
第１０話（最終話）
　
：タイトル：
　
終わりどうあれ全てよし！
　　
：主な登場人物：
　
岡っ引き・銭型皐月
南町同人・笹野主計
南町奉行・大岡求馬
奉行所勤務・五郎八
象
火付け盗賊　
小林
徳田
　

■今月の粗筋■

　最終回！　そんな訳で今月は、皐月が前代未聞の強敵と対峙する事に！！


　人間を春河、、じゃなくって遥かに超えた巨体！　桁違いの体重を支える四足は、家々を踏み砕く！！


　長い鼻を持ち、、えっと、、、「ぱおーん！！」と鳴くその動物の正体とは！？


　ちょ、、それを言ったら丸分かりじゃんか！


　だ、だってヒロトとカナメさんが粗方言っちゃうんですもん！　もう分かり易い特徴しか残ってませんよ！！
　

　もっと有るじゃんか！　例えば「牙が有る」とか「中からタイムパトロールが出て来る」とか！！


　牙！？　タイムパトロール！？


　それ、どっちもマンモスじゃないの！　オマケに片方はドラちゃんネタだし……。


　あれ、、象にも牙って有るだろう？


　……えっと？
　

　――。（度忘れ、発動中）


　……え、、違うんか？


　……それじゃあ、そろそろ本編感想に移るわね？　此処からは絶賛発売中の「まんがタイムきららフォワード８月号」を片手に読む事を薦めるわよ？


　ちなみに、単行本は８月に発売ですよー！！


　って、誤魔化すな！　疑問はその場でちゃんと調べてから……！！


　次、行ってみよう！


　お－！！


　コラー！

■象、襲来！！■

　さて、冒頭から皐月さんを褒め称える求馬さん。事情を察した皐月さんが任務について訊ねると、、見せられたのは象さんでした！！
　

　駆け付けた主計ちゃんや五郎八ちゃんと一緒に事情を聞けば、将軍様の計らいでシャム国（タイ）から輸入したんだってね。


　しかし、世話代が余りに膨大な事や当の将軍様が数日で飽きてしまった為に、経費自腹の上で奉行所預かりとなった訳らしいです。


　象が従四位の官位を貰っていた事も有って殺す事も出来ず、敢え無く皐月ちゃん達の飼育員生活が始まるのだった。……おい、将軍！


　もう、ペットは最後までお世話しなくちゃ駄目ですよねえ。


　……いや、ペットと同じ感覚、、で良いのかしら？　規模は違うけど、、うーん。


　ふむ――（カチャカチャ）――牙が無いって事は、この象はアジアゾウのメスだな。


　え？


　あ、ずっと喋らないと思ったら調べてたんですね。


　どっかの２人さんが、無視して進行しやがったからね。ついでに言うと、今回の話は実話を元に作られてるみたいだよ。


　え、、じゃあ本当に来たの？


　ああ、詳しくは知らんが享保１３年（１７２８年）に「江戸幕府８代将軍・徳川吉宗」への献上品として広南（ベトナム）から送られたっぽい。


　官位は？　それも本当なの？


　ああ、作中と同じく「従四位」を貰ってるよ。オマケに姓名もね、だから正確には「広南従四位白象」だってさ。


　じゃあ、飽きたから捨てられたって理由も……！（怒）


　いや、確認した資料だと飼料代が多過ぎるからだった。まあ、飽きたって理由も遠からずな感じはあるみたいだけどね。

＊詳しくはこちらを参照するか「江戸 象」で検索してみて下さい。

■悪戦苦闘に火の嵐！？■

　今まで数多の強敵を相手にして来た皐月ちゃんも、象の世話には大苦戦！　愛想は無いわ背中には乗せないわ、、力で挑んでも負けちゃったし。


　餌も半端な量では無い為に、町中から残り飯を集めている様子です。昼に集めただけでは足りず、闇夜の中を探し走る皐月さんと五郎八さん。


　と、夜なのに妙に明るい町。何と商人屋敷に火付け強盗が押し入り、江戸の町は炎に包まれようとしていた！！　ふう、一気に急展開ねえ。


　皐月、、触手鼻って！　言い過ぎにも程が有るってか、従四位に向かっての物言いじゃないな。


　その”触手鼻”に翻弄されてましたね、皐月さん。象さん、楽しそうです♪


　やられてる方が地獄だと思うわよ？　……にしても、夜の町を五郎八ちゃんが走るのって危ない様な気が。


　あー、開いてる店も”いやらしいお店”だもんな。町も今みたいに明るくは無いし。

■その娘、銭形皐月！！■

　町の延焼防止と犯人探索を同時に行わなければならない、事態を察した皐月さんは象さんの元へと走ります！


　頭を下げ、力を貸して欲しいと懇願する皐月ちゃん、、江戸の町を想うその心に、象さんが動いた！！


　象に跨り家屋を破壊しながら、、皐月は火付け強盗の元へと駆け付ける！　……あ、家屋の破壊は延焼防止な？


　ふふ、カッコイイですね♪　散らばって逃げようとする強盗達に炸裂する飛び銭！　驚く強盗達の前で、久々に登場の「覚悟はいいか？」の決め台詞！！


　最終回になって、漸く二度目の銭投げが披露されたわね。江戸の町の為に、散々嫌っていた象に頭を下げる漢気も良いなあ。


　二次被害の深刻さも相変わらずみたいですけど、、描かれてはいないけど、きっと象も犯人達と大乱闘したんでしょうね。


　大活躍、触手鼻♪

■そして……■

　第壱話の終わり同様、皐月の無茶に怒り叫ぶ主計。江戸の町人達に犯罪阻止の決意をさせつつ、求馬さんは団子と平和に舌鼓を打つのだった……。


　あー、やり過ぎちゃったんですね。


　まあ、炎で燃えるか踏んで崩されるかの二択だった訳ね。


　象の「知らんがな」って顔が良いね。きっとこの後、皐月は壊した家の人々に謝罪したり、修理を手伝ったりしたんかな。


　ふふ、、象さんって相棒を手に入れ、きっとこれからも犯人逮捕に大活躍したんでしょうね。


　まだまだ皐月ちゃんや主計ちゃん、求馬さんや五郎八ちゃんの活躍を見ていたいけど、、取り敢えずは今回で見納め！！


　真田先生、連載お疲れ様でした！！


＊

　さて、最終回です。最初から最後まで皐月は江戸の町を想い、その為に無茶をする娘でしたねえ。

　象を使って江戸の町を破壊しまくる娘の図、、想像したら凄い光景だよなあ……。

　全体の感想としては、毎回ネタになってる時代の出来事を調べるのに苦労した覚えが有ります。まあ、単に私が無知だったって事も有るのですが。

　それと、中盤がやけにエロかったって覚えが♪

　何はともあれ、改めて真田先生、連載お疲れ様でした。