廃墟の語り場 25:エイと桜花の二人言
トリコロ、仮面ライダー、その他四コマ萬画やら普通の萬画やらを読んだり語ったり、対話式私信を送ったりする場所です。
作成日2006年4月3日、移転日は2009年5月13日。
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*五雪駅駅前商店街:早朝

 人気の無い街道を散歩中の夜沼エイ。
 それを遠くから見つめる、一つの男が居た。
 黒尽くめの服装にサングラスを掛けた怪しい男は、エイが横断歩道で立ち止まるのを確認してから、身体を黒くて小さな球体へと変えた。
 信号が青に為るのを待つエイ。彼の項に、黒い球体が飛び込んだ。

「うっ!?」

 一瞬、苦しそうな呻き声を上げるエイ。
 だが、訝しみながらも青に為った横断歩道を渡っていく。

『くふふ、、くははははははっ!!』

 誰にも聞こえぬ、男の声が響いた。
 
 

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 8月は初旬のとある日。
 語雪町は猛暑に見舞われていた。

*エイと桜花のマンション・リビング

 テレビ画面には真夏日だと語り、熱射病対策を訴える女性キャスターの姿。
 額に濡れタオルを置かれた夜沼エイが、ソファで横に為ったままテレビを観ている。

「……大丈夫?」
「ん、、ごめんね。まさか、僕がこんな事になるとは……」

 エイは夏風邪に掛かっていた。
 氷枕を交換する桜花に隠れて、テレビは熱中病に対する警告へと移り変わった。

「何も無ければ良いんだけど……」

*語雪町内某所・とある一般家庭

 台所で食器を片付けている女性。
 そこに、遊びから帰って来た子供がジュースを取りに来る。
 子供はリビングへ移動し、扇風機を動かす。
 家の外、謎の影が電線を掴む。
 突然、扇風機は熱風を出し、子供は熱さに倒れてしまう。
 倒れた音に気付いた母親は、子供の姿に悲鳴を上げた。

*ダークショッカー基地・作戦室

 ダークショッカー幹部・プロフェッサー坂東に実験結果を報告する旋風鬼。
 彼は電線と自身を繋げる事で、扇風機から流れる風を熱風に変える事が出来る怪人だった。
 満足げに報告を聞いたプロフェッサー坂東は、今度は地域単位での実験を指示する。
 了解し、作戦室を後にする旋風鬼。

*語雪町某所市街地・電柱前

 複数の戦斗員を引き連れ、電柱へ上った旋風鬼は早速実験を始めようとする。
 そこへ接近する一台のバイク。
 飛び降りた青年は空高く跳躍すると、旋風鬼に飛び蹴りを喰らわせて叩き落す。
 落下した旋風鬼は激怒し、着地した青年へ戦斗員と共に襲い掛かる。

「オノレ! 何者かは知らんが、俺の邪魔をした事を後悔させてやる!!」
「……ははっ! 俺の名を知らないとは、、どうやら貴様も大した事は無いらしいな」
「何だと!?」
「俺の名は風見志郎! そして又の名を、、フン! 変身、、ブイスリャァァ!! トオッ!!」

 青年――風見志郎――は仮面ライダーV3に変身し、旋風鬼と戦斗員に立ち向かう。

「V3! 貴様が仮面ライダーV3か!!」
「行くぞ! ダークショッカー!!」
「ギイイ!!」

 戦斗員を難なく倒すV3は、旋風鬼との一騎打ちに移る。
 乱戦後、頭部のプロペラで熱風を送る旋風鬼。
 V3はプロペラを破壊しようと跳躍する。

「V3、、きりもみチョップ!!」

 だが、突然旋風鬼側頭部の角型プロペラが動き、V3の腕を挟み込む。

「ぐあっ!?」
「ふ、、親の教わらなかったか? 扇風機の羽に触れては駄目だとな!!」

 V3の腕を切断しようとする旋風鬼。
 だが、その胸を光線が直撃し弾け飛ぶ。
 その場に崩れたV3が振り向くと、ブレイカーカノンを携えたブレイカーZEROの姿が。

「ブレイカーZERO!!」
「済みません、、遅れました……」

 一方、旋風鬼は起き上がるも身体から白煙を上げている。
 偶然にも、ブレイカーカノンは旋風鬼の熱風発生装置を破壊していた。

「ええい! この勝負、預けるぞ!!」

 退却する旋風鬼。
 それを確認したV3とブレイカーZEROも変身を解くが、エイはその場に倒れてしまう。

「お、おい! エイ、、痛ッ!?」

 慌てて助け起こそうとし、顔を顰める志郎。
 彼の腕には、旋風鬼に挟まれた痕が残っていた。

*アイキャッチ。

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「太陽は、とても過保護なんだろうね」

「……過保護?」

「だってそうだろう? あの夕日」

「……」

「あれを昔、誰かが”血の色”だと言った」

「……そう言われると、少し不気味」

「でも、綺麗だろう?」

「……うん」

「きっとアレは、太陽が生命を削って輝かせているんだと思う」

「……」

「太陽は、自身が血を流してでも僕達に光を届けたかったのさ」

「……強いね」

「ああ、強いね」


 桜花は知っている。

 シミジミと夕日を眺めるエイこそ、太陽と同じ「強さ」を持つ青年なのだと。



 もしかしたら、神様の救った世界に「夕焼け」は無かったのかもしれない。
 朝の支配する「昼」と、月の支配する「夜」しか無かったのかもしれない。
 いや、、本当は「夜」とも言えない、月も無き「漆黒」だったのかもしれない。

 それを太陽がやって来て、明るい「昼」を作ったのだろう。
 月や星に自分の輝きを与えて、安らかな「夜」を作ったのだろう。
 そして、、自分の体を傷付けてまで漆黒に近づき。
 昼と夜の間に「夕焼け」を残したのだろう。
 
 母なる星さえも見守る熱い星は、今も空で輝き続ける。 
 

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「……」
 
「ふふ、今日も良い天気だね」
 
「ん、、そうだね……」
 
「……」
 
「……人は、進化する存在だと、未来へと歩み続ける存在だと思ってる」
 
「……うん」
 
「だから今、僕のしている事はきっと良い事じゃない」
 
「でも、お兄ちゃんはそうしてる」
 
「ああ、少しだけ疲れてしまったから……」
 
「……」
 
「でも、どうやら、もう休み時間は終わりみたいだ」
 
「……行くんだね」
 
「ああ、そろそろ頃合かな」
 
「行って、どうするの?」
 
「戦うさ、自分の世界を守る為に」

「……今までみたいに?」

「それが、僕の望んだ事だから……」
 
「お父さんと、お母さんは?」
 
「……見守るよ、これからも。頼り無いだろうが」
 
「うん、分かってるよ」
 
「……そうか」
 
「でも、信じるよ。お兄ちゃんは、そう云う事には責任を持ってるから」
 
「……行って来る」
 
「行ってらっしゃい、、あ! 待って!!」
 
「ん?」
 
「最後に1つ、、良い?」
 
「どうした?」
 
「……ボクの分まで、、生きて」
 
「……ああ」
 
 
 弟の声に押され、青年は再び目を覚ます。
 例えそれが、己が罪への見苦しい言い訳が観せる幻だったとしても。
 青年は、再び目を覚まし、立ち上がる。
 
 

 
 疲れた時には、無理をせずに休みましょう。
 壊れた時は、動こうとせずに眠りましょう。
 弱り切った心が、再び色と力を取り戻します。
 走り続けた頭に無い答えが、不意に浮かびます。
 
 

 
 夜沼エイ、ダークショッカーの接近を前に復活するの図。
 どんなに疲れ果てようと、迫り来る危機には気付く事しか出来ない人間。
 そして、この時点でエイは「死んで償う」と云う逃げを失います。
 何処と無く、剣心復活シーンを連想してしまう……。
 
 

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 ……人間の感情というモノは、どうしてこうも不思議なのだろうか。


 目の前でテレビ画面を観ながら、今更ながらにそう思う。

 テレビに流れるのは午後のニュース。その中の特集に、外国で流行している”肉体改造”を取り扱っていた。


 舌を二股にした者、皮膚を変形させた者、腕を自らの意志で切り捨てた者、、次々と紹介させる”肉体改造”を行った人々。


 彼等に向けるコメンテーターの眼は冷ややかだが、外国ではそれなりに認められているらしい。まあ、流行として取り扱われているのだから当然か。

 その癖、その国では古来から続く人種差別、、肌の色の違いを理由とした”子供の喧嘩にも劣る愚かなで不毛な争い”が続いている。


 肌の色には意味も無く拘る癖に、自らを異形の肉体に改造する事には何の抵抗も無い人々。

 
 ……伝統を重んじ、流行にも敏感、、か。


 こんな皮肉を浮かべるとは、自分も随分と冷めてしまっているらしい。

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 暗いニュースを知る度に、もしも自分がそのような犯罪を起したら、、という妄想に囚われる。


 家族殺し、、毒薬散布、、、自爆テロ……。


 犯罪を起す瞬間など、私には分からない。だから、思い浮かぶのは被害者の顔。


 そばに居る人々が、笑わなくなる瞬間。


 その度にいつも、心臓を鷲掴みにされるよう感覚と、その直後に身体を突き抜ける恐怖に襲われる。


 それを感じる限り、それに襲われる限りは、自分はまだまともなのだと安堵している。


 もしもそれを感じなくなったら、それは私が”そちら側”に行ってしまうか、或いは空想という行為を楽しめなくなった時だろう。


 私よ、どうか何時までも怯えていてくれ、恐怖してくれ。


 他人の不幸が蜜の味ならば、その蜜はきっと腐って黒くなっているだろう。


 そんなモノを進んで舐め獲り、笑みを漏らす様な人間には成りたくない。

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 エイ:そうだな。確かにバレンタインの始まりは、お菓子会社の陰謀なのかもしれない。

 桜花:……。

 エイ:だがその習慣が成立したのは、、その陰謀すら利用して、自身の想い人に胸の内を伝えようとする人が多かったからだ。

 桜花:……。

 エイ:今、流行している”友チョコ”というのもそうだ。友達同士で騒ぎたい人々がいるからこそ、その宣伝は成り立っている。

 桜花:……。

 エイ:…いや、その、、つまりだな?

 桜花:……ちょっと待ってて、、冷蔵庫の中だから。


 そう言ってキッチンへと消える桜花を、エイは照れ臭そうに見送った。


 一人になった居間。エイは僅かな笑みを浮かべる。


 それは桜花が作ったチョコへの期待であり、、中々そういう素振りを見せない彼女に慌てて、長々と講釈を始めた自身への自嘲でもある。


 キッチンの方から、小さな笑い声が聞こえて来た。


 それは普段の桜花からは想像出来ない”微笑”。その原因をエイは知っていたが、、、知っているが故に何も言えなかった。

 自分もまだまだ子供だな…。

 紅潮した頬を撫でながら、エイは再び笑みを浮かべた。

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―シュッ、、、バンッ! コロコロコロ…。


 エイ:‥‥‥。


―シュッ、、、、バン! コロコロ…。


 エイ:‥‥‥。


―シュッ、、バンッ!! コロコロコロコロ…。


 桜花:……なにしてるの?

 エイ:ん? ああ、、おかえり桜花。

 桜花:……ただいま。それで、何やってるの?

 エイ:いや、ちょっと暇潰しにね。


 そう言って、エイは手に持ったテニスボールをマンションの壁に投げ付けた。
 エイの手を離れたボールは綺麗な曲線を描いて宙を舞い、壁へと衝突すると床を転がって、、エイの手元に戻ってくる。


 エイ:単調な作業だが、、肉体を使う分、退屈凌ぎになる。少なくとも、テレビやらラジオやらを聴いたり観たりするよりは、、な。

 桜花:……そういうものなの?

 エイ:…まあ、人それぞれだけど。僕の場合は、、そうだな。


―シュッ、、、バン! コロコロ…。


 桜花:……強く投げれば強く返り、弱く投げれば弱く返り、、なんだか人間と似てる。

 エイ:壁によって、跳ね返り方が違う所も、ね。強く投げても、弱々しく跳ね返したり、耐え切れずに割れてしまったり…。

 桜花:……どんなに弱く投げても、強く強く返してくれたり、決して壊れなかったり…。

 エイ:…返して欲しいと思う場所に、ちゃんと返してくれたりとか、な。

 桜花:……誰の事?

 エイ:…壁の事だが?


 分かり切った答えに、分かり切った嘘。

 エイはボールをポケットに仕舞うと、夕飯の準備の為にキッチンへと向かうのだった。

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「これを、、持っていってくれないか?」
「…ブレイカーブレスを?」

 石波光太郎が差し出した鈍銀色の腕輪を、夜沼エイは訝しそうに見据えた。

 新居への送迎の名目で駆り出された覆面パトカーの中には、運転席の光太郎と助手席のエイしか居ない、後部座席には入院時に使用したエイの私物が置かれていた。

「それは別に構わないが、、良いのか? 国家機密をこんな子供に託して…」
「公の所有者は俺になっている。この事は内密にしておいてくれ」
「…そうか、、それじゃあ何時も通りに着ける訳にはいかないか」

 そう言うと、エイは光太郎から受け取った腕輪を、自身のコートのポケットへと放り込んだ。 

「二年近くこれを使ってきたが、こんな扱い方は初めてだ」
「…何も、、聞かないんだな」
「僕が聞かなくても、言うべき時が来たら、、石波は言うだろう?」
「‥‥…ああ、、そうだな」

 安心したような、、それでいてどこか気を病んでいるような光太郎の微笑に、エイは出来る限りの明るい笑みを返した。

 …結局、、こちらも微笑の域を超えていなかったが。

<続く>

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 エイ:小学一年生だった頃、時折遊びに来てくれる六年生の大きさに驚いていたんだ。…同じ小学生なのに、自身の遥かに越えた高さから見下ろす”お兄ちゃん”と”お姉ちゃん”。僕も彼等のように大きくなれるのか? そんな不安を覚えたよ。

 桜花:……私は六年生になった時に、一年生の背の小ささに驚いたわ。自分の半分近くしかない身長、、かつては私もその程度だった筈なのに、何故かそれが凄く不思議だった。


 お互いに思い浮かべるのは、自身の幼い日。互いのそれ以降の経歴を思えば、この頃が一番良かったのかもしれない。


 エイ:あの頃は良かった、、とは一途に言えないか。僕もまだ、あの頃は無力だったし…。

 桜花:……エイが?

 エイ:ああ。まあ知力・体力的には、同年代の子供の中では優れていたと思うがね。だがその反面、傍に居てくれる人が極端に少なかった。…いや、居なかったな。


 馬鹿な両親のおかげで、、続けそうになった侮蔑を、エイは胸底に留めた。エイにとっては”馬鹿”の代名詞である「両親」という言葉だが、目の前の同居人にとっては別の意味になる。


<続>

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