廃墟の語り場 メモ:エイと桜花の二人言「バク怪人の遺言状」シナリオ。
トリコロ、仮面ライダー、その他四コマ萬画やら普通の萬画やらを読んだり語ったり、対話式私信を送ったりする場所です。
作成日2006年4月3日、移転日は2009年5月13日。
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*五雪駅駅前商店街:早朝

 人気の無い街道を散歩中の夜沼エイ。
 それを遠くから見つめる、一つの男が居た。
 黒尽くめの服装にサングラスを掛けた怪しい男は、エイが横断歩道で立ち止まるのを確認してから、身体を黒くて小さな球体へと変えた。
 信号が青に為るのを待つエイ。彼の項に、黒い球体が飛び込んだ。

「うっ!?」

 一瞬、苦しそうな呻き声を上げるエイ。
 だが、訝しみながらも青に為った横断歩道を渡っていく。

『くふふ、、くははははははっ!!』

 誰にも聞こえぬ、男の声が響いた。
 
 


 マンション8階:夜沼宅・玄関

「忘れ物はない?」
「……大丈夫」
「宿題はやった?」
「……昨日は出てない」

 制服姿で靴を履く雛町桜花に、壁掛けの時計を眺めながら話掛けるエイ。

「行ってらっしゃい、車に気を付けてね」
「……もう、子供じゃないんだから」
「はは、ごめん。行ってらっしゃい」
「……ん」

 頬を膨らませる桜花の頭を撫でてから、改めて笑顔で見送るエイ。
 それに笑顔で頷いてから、玄関から出て行く桜花。

「……さてっと」

 玄関の扉が閉まり、、暫くしてから、エイは踵を返した。

(どうにも身体が怠い、、今朝の頭痛の所為か? でも、あの時は直ぐに治まったし……)

 取り敢えずは頭痛薬でも飲もうと、居間へと向かうエイ。

「グゥッ!?」

 だが、突如として強烈な頭痛に襲われて座り込んでしまう。
 頭の奥から、蝕む様に、徐々に広がる様に、痛みは増していく。

(これは、、普通の頭痛じゃない!? まさか、あの時に……)

 一つの予感。
 床を這いながら、今度は必死に自室を目指すエイ。
 自室には、五雪県警の石波光太朗から密かに渡されたブレイカーブレスが隠されている。
 もしもの事態を考え、石波に連絡を取った方が良い。
 
 エイは重たい身体を引き摺り、何とか扉まで進むが、、開いた所でとうとう力尽きてしまう。

 苦悶の表情を浮かべたまま気を失うエイ。
 その様子を窓の外、一羽の雀が眺めていた。


*???

「ぐ、うぅ……?」

 アスファルトの冷たい感触で、目を覚ますエイ。
 既に頭痛は治まっていた。

「僕は、、此処は……」

 身体を起こすと、そこは先程まで居た自宅の廊下ではなかった。

「……五雪商店街?」

 そこは一見すると、エイの良く知る人気のない商店街。
 だが、小さくも大きな差異が有った。

「……何故、この時刻に人が居ない」

 青空には堂々と太陽が昇っている。
 それにも関わらず、商店街の店は閉じたままで、人も居ない。
 車も一台も走っていなかった。現に、エイが目を覚ましたのは車道の上だった。

(集団誘拐、、は有り得ないな。幻かパノラマか……)

 混乱しつつも、必死に思案するエイ。
 やがて溜息を漏らすと、いずこかへと歩き始めた。

*五雪商店街?:街道

 朝の散歩と同じコースで、自宅への道を進むエイ。
 だが丁度、頭痛を感じた横断歩道を前に立ち止まってしまった。

「マンションが、、無い?」

 本来ならこの位置で見える筈のマンションの姿がない。
 いや、一応は有る。
 だが、それはまだ「マンション」ではなく「鉄筋の寄せ集め」だった。

「……まさか!」
 
 横断歩道を曲がり、裏道を駆け抜けるエイ。
 見覚えのある家々が流れるが、相変わらず人とは会わない。
 
「……!!」

 一つの住宅を前で立ち止まるエイ。
 表札に書かれた名前は、、夜沼。
 

 エイの脳内で”あの日”の事がフラッシュバックする。

 五雪県警から帰ると、普段は無表情の母親が笑顔で迎えてくれた事。
 居間に向かうと、普段とか比べ物に為らない御馳走が並べられていた事。
 椅子に座らされ、弟を身籠もったと告白された事。

「だから、もう貴方は必要ないの」

 首に纏わり付く紐の感触。
 咄嗟に殴り飛ばした、生命孕む女性の肉体の感触。
 帰って来た父親の拳の感触。
 それを受け止めて蹴り飛ばした、鬼の形相をしていた男性の顔面の感触。

 あの日、石波に語った理想を叩き折った現実。

 沸き上がった、怒りと失望。


「……成程」
 
 片手で頭を抑えながら、エイは虚空を睨んだ。

「此処は、僕にとって思い出したくない頃の……」

 響く足音。
 エイを挟む様に、道路の両端から駆け込んで来るKOGの戦闘員。

「KOG(キル・オブ・ガバメント)まで再現か、、上等だ!」

 エイは怒りに震えながら構えた。


*アイキャッチ*


*夕方:七瀬家:台所

「七瀬-、お鍋はこれで良いの?」
「はい、大丈夫ですよ。それじゃあ、次は……」

 二人仲良く、夕飯の準備をする七瀬八重と潦景子。
 食器を用意しながら、その様子を若干悔しそうに見つめるのは青野真紀子。

(何時か料理を覚えたる)

 と、景子に対抗意識を燃やす。

 真紀子の様子を含めて、微笑ましそうに見つめているのは由崎多汰美と七瀬幸江の二人。

「と、ななせを呼んできますね」
「ええ、お願いね」

 六人目の皿を用意した時点で、多汰美は未だ台所へと姿を見せていない家族、七瀬ななせを呼びに行く。
 

*七瀬家:居間

 多汰美が居間に入ろうとすると、突然風が巻き上がった。

「きゃあ!?」

 慌ててスカートを抑える多汰美。
 風は直ぐに収まり、改めて居間に入る多汰美。
 部屋の中には擬人化を果たしたななせが難しそうな顔をして、一羽の雀と対面していた。

「どうしたん、ななせ? そんな顔して」
「……ああ、多汰美さん。少しばかり、五雪町で厄介な事が有ったみたいです」
「厄介な事?」

 疑問を頭に浮かべる多汰美の横で、ななせは虚空に四角を描いた。
 と、その枠内の風景が変わり、倒れ込んだエイの姿を映す。

「エイ君!?」
「アイツが倒れたと連絡が有ったから、もしやと思えば、、夢魔の類か、厄介かもしれないな」

 雀ネットワーク。
 日本に住む野鳥達が迫り来る外来種に対抗する為に創り出した情報網の一つで、主に市街地で起きた出来事を連絡する機関である。
 ななせは一時期、五雪町でダークショッカーと戦っていた事が有る。その事を知っていた雀が、嘗ての戦友たるエイの危機を知り、ななせへと伝えたのだ。
 尤も、情報は複数の雀達を伝言して行く為、どうしても到達までに時間が掛かる。現に、朝方に発せられた今回の情報は夕方に為って漸く届いたのだ。

 ななせはもう一度虚空に四角を描く。
 すると、今度は無人の五雪町商店街で戦闘員と戦うエイの姿が映る。

「ふう、まだ無事みたいだな」
「これは!?」
「エイの夢です。正確には、誰かに強制的に見せられてるんでしょうが」
「見せられてる?」
「ええ」

 二人が話す間にも、戦闘員はエイに襲い掛かり、叩き伏せられる。
 冷静にその様子を眺めるななせ。

「狙いは夜沼エイの精神の破壊。そして、精神が破壊された肉体の支配でしょうね」
「だ、大丈夫なん!?」
「戦闘員相手に後れを取るエイじゃないですよ。唯……」
「唯?」
「恐らく、大元の怪人を倒さないと、エイは夢から目覚められない」
「そんな……」

(下手に入れば私も惑わされる、、大元が出るまでは援護も出来ないか。耐えろよ、エイ)

 絶句する多汰美の隣で、ななせは善戦する戦友を見据えた。 


*夢の世界:五雪町商店街

「はあっ!!」
「ギィ!?」

 何度か襲い掛かってきた戦闘員の集団。
 その最後の一人を、雨よけを支える鉄柱へと叩き付けるエイ。
 戦闘員は短い断末魔を上げた後、煙の様に消えていった。

「はぁ、はぁ、、何時まで前座でやり過ごすつもりだ! いい加減に出て来い!!」
「くふふ、、流石は夜沼エイ。よくぞ、此処まで持ち堪えたな」

 頭上から響く声。
 エイが見上げると、並び立つ店の一つに男の影。

「くふふ、どうだったかね? 懐かしい記憶を彷徨えた気持ちは」
「ああ、最高だったよ。貴様に、黄泉路への旅を送ってあげたくなる程にね。……貴様が、今回の黒幕か!」
「いかにも! 俺の名前は幻影バク!! 今は無きダークショッカーに創られた改造人間だ!!」
「バク、、古代ヨーロッパに実在し、ユニコルンの夢を食べ絶滅させた幻獣!」
「その通り! バクは自らを夢と化し、ユニコルンの精神を殺す事で肉体を得たのだ!!」
「成程、、貴様の狙いは僕の肉体。そして、ブレイカーZERO!」
「流石だな! 貴様の精神を殺し、肉体を得て、ブレイカーZEROとして悪行の全てを果たしてやる! ブレイカーZEROは血で汚れた、悪魔の名と化すのだ!!」
「生憎だが、ブレイカーZEROの名が墜ちる事は無い!!」
「くふふ、それはどうかな?」

 ポケットから、一つの腕輪を出す幻影バク。
 エイも見慣れた腕輪の名は、、ブレイカーブレス。

「ブレイカーブレス!?」
「夜沼エイ、貴様は、ブレイカーZEROに殺されるのだ!!」

 幻影バクの叫びに応え、漆黒のブレイカーZEROへと姿を変えるブレイカーブレス。
 そして、幻影バクも人間の姿から怪人態へと変身した。

「2対1だ、流石の夜沼エイとて、変身も出来ぬのでは太刀打ち出来まい!!」
「クッ!!」

 迫る二体の驚異に、それでもエイは構えた。


*七瀬家:居間
 
「……奴が黒幕か!」
「ななせ!?」 

 幻影バク出現を知ったななせは、逸る気持ちを抑えながら、映像を映す虚空を左腕で縦に割った。
 大きく開かれる空間。その向こうでは、エイが幻影バクとブレイカーZEROの猛攻を受けていた。

「少し出掛けて来ます! 帰りは遅くなるかもしれませんので、夕ご飯は先に食べてて下さい」
「う、うん! ななせ、気を付けるんじゃよ!?」
「ええ、大丈夫です! ……ああ、それと」

 不安そうな表情を浮かべる多汰美に、ななせは悪戯な笑みを浮かべて囁いた。

「黒レースみたいな刺激的なのも良いですが、今日みたいなシンプルな物も私的には好みですよ」
「なっ!?」

 思わず赤面する多汰美を尻目に、ななせは空間の裂け目に飛び込む。
 その顔に、笑みは無かった。


*夢の世界

 五雪町の上空。
 自由落下を続けながら、ななせはその身を変える構えを取った。

「……変・神!!」

 稲妻が、走る。 


*夢の世界:五雪町商店街

「くはは、食らえ! 食らえ!!」
「この、数ばかり!!」

 幻影バクの放つエネルギー弾を必死に躱すエイ。
 だが、それに気を取られすぎてしまい、ブレイカーZEROの接近に気付けなかった。

「ブレイカーキック!!」
「ぐ、おおっ!!」

 ガードごと、商店街のシャッターに叩き飛ばされるエイ。
 ダメージは大きいが、まだ勝利を諦めた訳ではない。

(く、、せめて1対1に持ち込めれば……!)
「これで終わりだ! 死ね、夜沼エイ!!」

 シャッターに埋まったまま、身動きが取れないエイに襲い掛かろうと、右腕のエネルギーライフルを構える幻影バク。
 だが、その足下に稲妻が落ち、弾き飛ばされた。

「ぐああっ!?」
「稲妻、、まさか!?」

 何とかシャッターから抜け出し、エイは空を見やる。
 すると予想通りの姿。

「仮面ライダー、、ナナセ!!」

 髪を金髪に変え、腰にWライダーが移植したプロトタイフーンを露出した姿。
 七瀬ななせが戦闘形態「擬神化」を果たした姿、それこそが仮面ライダーナナセである。

「ななせ!」
「済まない、エイ。遅く為った」
「いや、、良く来れたね!」
 
 久方振りに会う戦友達。
 嬉しそうに握手をする二人を、復活した幻影バクと漆黒のブレイカーZEROが睨め付ける。

「仮面ライダーナナセ! 貴様まで現れるとは!!」
「ふん、未だに滅びた組織の為に戦うとはな。こんな馬鹿げた事、いい加減にやめたらどうだ!」
「黙れ! 組織は俺が再生させる! 闇に墜ちたブレイカーZEROとしてなあ!!」

 幻影バクの声に応える様に、前へと出るブレイカーZERO。
 迎え撃とうとするナナセの腕を、エイが掴んだ。

「エイ?」
「そっちは僕が何とかするから、ななせはバクの方を頼む」
「策はあるのか?」
「銃はホルスターに、刀は鞘に、、さ!」

 ブレイカーZEROに向かって駆け出すエイ。
 
「ふん、馬鹿め!」
「馬鹿は御前だ!」

 幻影バクの乱射するエネルギー弾を、同じく稲妻で打ち落とすナナセ。
 爆風に煽られながら、接近するエイとブレイカーZERO。
 ブレイカーZEROは必殺技、ブレイカーフィニッシュを放つ。

「甘い!」

 自分自身で考え、使い続けて来た技を見事に躱すエイ。
 大技の直後で硬直するブレイカーZEROの右腕を掴むと、巻かれていたブレイカーブレスに左腕を叩き付けて叫んだ。

「チェンジ、ブレイカーZERO!!」
「何!?」

 ブレイカーブレスはDNA登録された装着者の肉体反応と、パスワードボイスに依って変身機構を解放する。
 エイは幻影バクの手で無理矢理具現化されたブレイカーZEROを使い、本来の変身を果たしたのだ。

 掻き消える、漆黒のブレイカーZERO。
 代わりに出現した、光り輝く正義の戦士。

「ブレイカーZERO!!」
「成程、収まるべき物は収まるべき者へ、か」

「ぐおお、、おのれー!!」

 自棄とばかりに、エネルギー弾を乱発する幻影バク。
 それを躱しながら、ブレイカーZEROは駆け、ナナセは跳んだ。

「行くぞ、ブレイカーZERO!」
「ああ、仮面ライダーナナセ!!」

 稲妻を纏いながら、幻影バクに向けて加速するナナセ。
 光を纏う剣を輝かせながら、幻影バクに接近するブレイカーZERO。

「ライダー、、落雷キック!!」
「ブレイカーフィニッシュ!!」

「ぐああああああああああああああ!!!!!!」

 二人の必殺技を受けた幻影バクは吹き飛ばされ、空中で爆惨した。

 立ち上がる黒煙を眺めながら、二人は改めて握手を交わすのだった。

 
*マンション8階:夜沼宅・台所

 調理中のエイ。
 暫しして、玄関の扉が開き、閉じられる音。
 そして近付いてくる、見知った気配。

「……ただいま」
「ああ、お帰り。今日は遅かったね」
「……もう直ぐ文化祭で、、何故か実行委員に」
「ふふ、それは大変だ」

 何時もより少しだけ疲れた顔の桜花。
 何時もと大して変わらない顔のエイ。

 テーブルに置かれた料理から、美味しそうな湯気が立つ。


*七瀬家・台所

「……」
「……いい加減、機嫌を直してくれると嬉しいんですが」

 手を着けられていない料理が並べられたテーブル。
 それを囲む様に置かれた椅子にそれぞれ座った6人。

 ななせが困った様な顔で話し掛けると、多汰美はぷいっと横を向いてしまった。
 どうやら、機嫌を損ねてしまったらしい。

「にしても、凄かったなあ」
「本当ね、あれが噂のライダーキック……!!」
「でも、あんまり危ない事しちゃ駄目ですよ?」
「……はい」
 
 画面越しに見た、ななせの戦闘シーンにハシャいでいる八重、真紀子、景子。
 此方の反応にも、ななせは頭を悩ませる。

(恨むぞ、エイ……!)
「はいはい、御話はその位にして!」

 幸江の注意で、雑談を止めて手を合わせる一同。
 ななせも、心中での恨み節を抑えて手を合わせる。

ナレーター
「ダークショッカー復興を狙う幻影バクの企みは、ブレイカーZEROと仮面ライダーナナセの手で粉砕された。彼等が正義を忘れぬ限り、悪の芽が再び花開く事は無いだろう。だが、今は取り敢えず……」

 八重、真紀子、多汰美、景子、幸江、ななせ、エイ、桜花の8人がそれぞれ手を合わせて……。

「いただきます!」
 
 
* 

 ふう、これにて完結です。一応「ななせ×多汰美」で続きがあるのですが、それはまた別の御話って事で。

 時間列はダークショッカー壊滅護、即ち「エイと桜花の二人言」時代です。尚かつ、まだシグナル仮面とは戦ってない状態です。

 今回のゲストは仮面ライダーナナセこと、七瀬ななせです。変換が面倒です。
 些か万能過ぎる気もしますが、原作でも鳩とは思えぬ姿を披露しているので、そんなに問題じゃないかと思います。ななせだから、ね。

 にしても、前回の扇風鬼に今回の幻影バク、どちらもブレイカーZERO単体での勝利じゃないですね。まあ、元よりクロスオーバーを想定して出来たキャラではあるんですが、、やっぱり単独で活躍する話も書きたい。キンギョンとか。
 
 

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