私信という名の記事。

─カランカランッ…。

　栞：いらっしゃいませ。…あ、あっちの世界のナオヤさん。

　御郎：おう、いらっしゃい。今日もブラックで良いかい？

　ええ、私はマスターに頷いてから、此処に来た目的を果たす為の作業を始めた。

　私信。

　本来ならばメールなり掲示板なりで伝えるべきモノである。しかしながら今回は、複数の対象に対して送りたい言葉がある事、その言葉が掲示板やメールで送るにはあまりにも短い事などから、此処に私信として書かせて頂こうと思う。

　…などと堅苦しい科白を述べつつ、、私信、いってみよう！


○クリームコロッケ○

　私も苦手でしたー、、まあ、それはともかくとして。
　初めての大人の話ですね。彼女の言う『終わり』は何を指すのか、、それを考えるのも一興かと思いました。


○残暑○

　今年の夏も気前が良いですねえ、沢山の置土産を残してくれましたよ。
　…正直な所、、お気持ちだけで十分ですので、さっさとこの暑さを取りに来て下さいって感じですが（汗）。


○Ｇ○

　Ｇに対する最終兵器は掃除機ですよ。某勇者王の最終兵器の如く「塵になれええぇぇぇぇっ！！！！」とか叫べば成功率ＵＰ間違い無し！（笑）
　そして雑誌のＧですが、、規制の基準がイマイチ分かりません（苦笑）。あの描写が有りでこれはダメ？　この言葉が良くてこれはダメ？　…むう。


○ひよの○

　あれからもう一年ですか、あの時は螺旋系サイトが大騒ぎでしたね。
　…『アライヴ』には出ないんかなー、ひよの。ひょっとしたら『結崎ひよの』になる前の彼女が登場したりとか！？　…無理かな（苦笑）。


　御郎：…記事として書く私信は、私信であると同時に記事でもある。

　栞：はぁ…。

　御郎：この私信を読んだ観覧者が、何処への私信なのかを気にしてリンクを飛び渡るかもしれない。

　栞：まあ、、ありえますね。

　御郎：そして、、端から何処への私信なのか知っていた者は、クスリと笑みを浮かべるかもしれん。

　栞：ナオヤさんがそうですからね（苦笑）。

　そうだな、栞の意見に賛同した御郎の含み笑い。
　それに苦笑しつつ、私は白いカップに半分ほど残っていたブラックコーヒーを、、一気に飲み込んだ。

　…口内に広がる程よい苦みで、、居心地の悪さを誤魔化すように。