ギャグとシリアスの並走、アニメ武装錬金第十一話「死が二人を別つまで」の感想。

　ヒロト：上記の通りだ。ネタバレを多々含むから、観覧の際には注意してくれ。…今回は重たいやら熱いやら軽いやら(苦笑)。

　カオス：それでこそ、武装錬金(笑)。

　ナオヤ：…さて、そんな訳で今回は第十一話「死が二人を別つまで」です。タイトルはオリジナルで、内容は原作第３１話の終盤から、第３４話の終盤まで。…ＯＰ前のナレーションが無くなってるのは、、ひょっとして時間が足りないから？

　コスモ：単純に、もう説明する必要が無くなったからじゃないですか？　放送を始めてそれなりになりますし。…三人家族の結婚式ごっこから始まった今回の話。早坂兄弟の過去話は、観ても読んでも辛いですねえ(苦顔)。

　ナオヤ：周りの大人の反応に怒りを覚えるな、、何が”気付かなかった”だよ(憤怒)。大体、真由美さんの雇い主は確認にも来ないで何やってるんだよ！　…過去話終了後、早坂兄弟を殺そうと「バルキリースカート」を発動させる斗貴子。そして、それを「サンライトハート」で受け止めるカズキ！

　コスモ：ファンの人には申し訳ありませんけど、、今回の斗貴子さんの行動には一切賛成出来ません。やり直せる可能性が有るのにそれを認めないのは、厳しさでは無く甘さです。この場合、尤も厳しい道を選んでるのはカズキさんで、尤も甘い道を選んでるのは斗貴子さんです。

　ナオヤ：まあ、斗貴子の過去を考えれば納得出来なくも無いが、、カズキもパピヨンを救えなかったという過去があるからな。お互いに繰り返したくない過去が有る訳で…。

　コスモ：カズキさんの優しさが戦場では甘さと成る、戦場で死んでしまう前に戦士としての生命を此処で絶つ！　そう言ってカズキさんに襲い掛かる斗貴子さん。…この辺りのやり取りって、原作８巻のブラボーと斗貴子さん、火渡さんとブラボーの会話を思い出します。

　ナオヤ：一筋の希望と死なせない為に、、か？　まあ、その話がアニメになった時に話そうか。…カズキ対斗貴子の戦いが続く中、姉を心配する秋水と敗北に絶望する桜花。その二人に、カズキの腕を負傷させ、遠くへと投げ飛ばした斗貴子が迫る。今更だけど、ブラボーの”生け捕り”って指示を思い切り忘れてるな、斗貴子(苦笑)。

　コスモ：死を覚悟した桜花さん、そして秋水さんに振り下ろされる「バルキリースカート」、、しかし、それを再びカズキさんが阻みます！　…まだ分からないのは貴女ですよ？　斗貴子さん(怒)。

　ナオヤ：(…今日のコスモは何だか怖いな)斗貴子にとって二人はまだ「ホムンクルスに加担して”いる”」、、つまり現在進行形で、カズキにとっては「ホムンクルスに加担して”いた”」、、つまり過去形なんだろうな。だから、過去がどうあれ今からならやり直せると信じてる訳だ。…ふふ、ちゃんとギャグチックな絵になってる(笑)。

　コスモ：生命を賭けるのも、切り捨てるのも駄目な事です。まだ戦士として日が浅く、一度、生命を切り捨てられずに救われたカズキさんだからこそ、こういう事は深く分かるんでしょうね。…そんなカズキさんに秋水さんが！？

　ナオヤ：秋水の凶刃に倒れるカズキ。駆け寄る斗貴子の前で、桜花の武装錬金の矢がカズキに突き刺さり、カズキの傷が桜花へと移っていく。…蛙のドリル舌に突き破られた時も大丈夫だったんだから、そんなに慌てなくても良いんじゃないか？

　コスモ：あの時とは傷の度合いが違いますよ！　先程までの秋水さんや斗貴子さんとの戦いの疲労もあるでしょうし。…カズキさんの傷を引き受けた桜花さんは今度こそ死を覚悟しますが、それを防いだのもカズキさんでした。斗貴子さんの核鉄が無ければ無理でしたが…。

　ナオヤ：何だかんだで、斗貴子も優しいからな。ちなみに、ここでの誓いの言葉で不覚にも泣いてしまいました(苦笑)。…その様子を電柱の上から見つめるパピヨン。その背後から謎の声が聞こえた所でＡパートが終了。

　コスモ：妙な部分で切りますねえ。…Ｂパートの初め、パピヨンに話し掛けて来たのは妙な三日月顔の男ことムーンフェイスでした。そしてムーンフェイスが早坂兄弟を拾った日の事を満月を見上げながら思い出していると、、遂に見参、キャプテンブラボー！

　ナオヤ：流星ブラボー脚、、噂には聞いていたが恐ろしい威力だな！　子供達を守る為にムーンフェイスと対峙するキャプテンブラボーだったが、ムーンフェイスは早々に退散。パピヨンも姿を消します。

　コスモ：部下を殺した敵の存在に怒る、ブラボーの顔が怖いです。…さて、此処からはギャグパート！　時間は十日後、早坂兄弟が”交通事故”として入院している病院をカズキさん達が突き止める所です。花束をそこに付けないで下さい(笑)。

　コスモ：六舛も、そんな所にメロンを置くな(笑)。…そうか！　比べたんだよなあ、アニメだと！！

　カナメ：まひろちゃんだけだと思うけどねえ(笑)。斗貴子ちゃんは恥ずかしがってたし、桜花ちゃんは別の事を探ってたし。

　コスモ：あ、カナメさん。

　ナオヤ：…本当にピンポイントで現れるよなあ、、お前は(苦笑)。…看護師さんの横を強行突破するカズキ達。彼等の前に医者軍団が立ち塞がる！

　コスモ：血が吹き出てますよー(苦笑)。…何とか医者軍団から逃れて、途中で合流したブラボーと共に桜花さんの病室に訪れたカズキと斗貴子。そこに待っていたのは、、ええ！？　こ、この声は！！

　カナメ：トリコロ準レギュラーで、空を自由に飛べて行きたい場所にどこでもいける…！

　コスモ＆カナメ：青狸！！

　ナオヤ：以上、声優ネタでした(笑)。…カズキ達を待っていたのは桜花と、桜花の武装錬金「エンゼル御前」でした。１３のブラボー技が一つ”心眼！　ブラボーアイ”によると、その人格はもう一人の早坂桜花なんだとか。

　カナメ：一方、秋水君は朝にはもう修行に出掛けていたようです。自分自身に勝つってのは中々大変だけど、きっとやり遂げられるわよね。…核鉄不装備ってさ、元信棒者としては危なくない？

　コスモ：まあ、いざとなったらブラボーが助けに訪れますよ(苦笑)。…血糊がべっとり付いてるのに、良くメロンの匂いなんて気が付きましたね、御前様。それと、花束を渡すカズキさんが自然に格好良いです！

　カナメ：強くて、格好良くて、格好良い、、これは桜花ちゃんじゃなくても惚れるわねえ(笑)。桜花ちゃんの願いが叶ったのか、花束の香りを道を歩く秋水君が感じた所で今回は終わりね。

　ナオヤ：次回は第十二話「カーニバル」。皆の友達、武藤カズキの戦いが始まる！　学校に迫る恐怖、戦力を分断されたカズキ達！！　

　コスモ：無数に迫る化け物達！　教室に取り残されたまひろさん達の運命は！？

　カナメ：次回のこの時間に、ファイナルフージョン承認！　これが勝利の鍵だ～！！

　ナオヤ：…いや、それは違う。

　コスモ：どっちも、人の為に異形の者と戦いましたけどね(笑)。


　早坂姉弟の回想が、あまり長く無くて良かったです。正直、あれがメインだったら今日の感想は書き辛い事この上なかったでしょうから。


　えっと、、主な原作との違いは…。

回想全体が、秋水のナレーションで進行。
回想にて、早坂真由美の腐敗のシーンがカット。
ムーンフェイスの秋水に掛ける台詞のタイミング。
斗貴子の台詞の一部が追加。
斗貴子の目潰しシーンがカット。
秋水の攻撃が側面から背後からに変更。
マンガではシルエットだったムーンフェイスが、普通に登場している。
ムーンフェイスとパピヨン会話時の、カズキと斗貴子の会話がカット。
ムーンフェイスとの会話での、ブラボーの金城の台詞の回想がカット。
病院内でのカズキの台詞の一部。
病院内でのまひろの台詞が変更(アニメの場合、一緒に銭湯に入った為)。
医者の一人の台詞がカット。

　これくらい、、だと思う。