シン・ゴジラ（ネタバレ注意）

そんな訳でタイトル通り、本日公開のシン・ゴジラを観てきました。

　当初は後のTV放送で観れば良いかなって思ってたんだけど、いざ公開日を迎えて感想を語り合ってるサイトとか観ちゃうと駄目だね。勢いで映画館まで走りました。

　結果、大満足。

　以下、箇条書き感想。

・序盤からいきなり異変発生。
　今回のゴジラ、兎に角テンポが良くて見やすかった。
　民間人側のドラマやラブストーリー、それに対策本部への妨害等の無駄な部分が殆ど無く（敢えて言うなら官僚のシーンが少しだけダルかった）、話の本筋がポンポン進む。

・皆が知ってるあの曲
　ゴジラシリーズを知ってる人なら聴き慣れた曲々が、良いタイミングで流れて来る。
　それだけで、もうゴジラだって分かっちゃうんだから凄いよね。

・初公開！ゴジラの新形態
　その独特な姿で度肝を抜いた今回のゴジラだけど、映画ではそれまで明かされてなかった姿も登場。
　それは、あのゴジラに成長（進化）する前の姿で、目が大きく身体の切れ目から体液を撒き散らしつつ街を這いずり回り、、何と言うか、凄く気持ち悪い。

・ゴジラVS自衛隊
　ゴジラを迎え撃つ為に自衛隊が総力を結集して挑むんだけど、迫力が凄い。
　機銃が、主砲が、ミサイルが、本当に重たくゴジラに襲い掛かるんよ。
　で、それでもゴジラには全く効かないもんだから、絶望感が半端ない。

・脅威の放射熱線
　米軍の攻撃でダメージを受けたゴジラが遂に放射熱線を出すんだけど、威力も射程も半端ない。
　最初、口から炎を吐く（文字通り嘔吐してる）姿に「これが今回の放射熱線かー」なんて思ってたら、直後に紫の本命レーザーが！　オマケに背びれからも！！
　作品毎に色々と表現の変わる技だけど、この破壊力は歴代ゴジラの中で一番なんじゃないかと。（エネルギー切れは起こすけど、空気と塵さえ有れば回復するってバケモノ具合も相当さね）　
・政府の主要メンバー死亡、東京壊滅
　で、ゴジラの放射熱線を受けて東京の街はズタズタ。
　更には、対策本部も影響を受けるからってんで避難しようとしていた、総理大臣達を乗せたヘリが……！
　ゴジラに歯が立たなくとも日本の為に尽力してた人達が、逃げ遅れた民間人を思い最初の攻撃を中止させた優しい男が、あんなにアッサリと死んだ事にショックを覚えた。
　……後から思えばヘリで逃げるとか死亡フラグだよなって思うけど、きっと最後まで戦い抜くと思ってたんだよ。

・ソレが最強の矛で有る事には変わりない
　まあ、最後には核爆弾に辿り着くよね。
　
・初代ゴジラ以来の快挙（ミサイルで死んだ？　知らない子です）
　さて、時間は大きく飛んでゴジラとの最終決戦。
　ゴジラ相手に消耗戦を挑み、弱った所で体内原子炉を壊す？　止める？　的な薬品を飲ませる事での凍結を狙う！
　聴き慣れたあの音楽をBGMに、新幹線が！　電車が！　ビルが！　重機が！　自衛隊と民間人が、総力を以てゴジラに挑み、勝つ！！

　そう、今回の作品では初代ゴジラ以来に、人類の手でゴジラが倒される。（撃退した事は何度か有ったけどね）
　その手段はオキシジェンデストロイヤーの様な超兵器ではなく、ゴジラの体液を分析した上で作り出した薬品。ゴジラに飲ませるのも兵器ではなく、実在する重機。
　この辺りのリアルさが、何とも観ていてドキドキした。

＊

　うーん、初代ゴジラを現代でやったらこう為ったって感じだろうか。
　凄い楽しめた、あっという間の二時間だった。