危なっかしい自転車。

―帰宅途中。

　ナオヤ：ふう、今日も冷えたねえ。ご飯は何か温かい物でも作ろうかな～。

　コスモ：俺的には、焼肉かハンバーグを希望します！

　ナオヤ：あ～、焼肉かあ。確かに温かいけど、私としてはカレーやシチューみたいなヤツの方が…。

―ブッブー！！

　ナオヤ：うおっ！？

　コスモ：ちょ、、安全運転して下さいよ！？　いくら急いでるからって車道にはみ出ちゃ駄目ですって！！

　ナオヤ：馬鹿言いなさんな。私が走ってるのは歩道だぞ？　はみ出る筈が…。

―ブッブー！！

　ナオヤ：…ウルセエなあ！　何所の野郎ださっきから！！

　コスモ：ちょ、、口調が可笑しいですって！！


　…と、煩いクラクションに怒って振り向いて見れば！　堂々と車道を走るおばさんの駆る自転車が一台！！　こちらへと迫って来る(振り向いたのでスピードダウン)じゃあありませんか。
　その表情は辺りが暗くて良く観えませんでしたが、クラクションなんか何所吹く風とばかりに、歩道にも寄らず、スピードも上げず、何ともノッソノソと漕いでる訳であります。

　…取り敢えず、クラクションの煩さに思わず猛ダッシュ！！　所が！　運が悪い事に信号が赤なんだなこれが。

　で、信号を待っていると猛スピードで突っ込んで来る車の音。振り替えてみれば、先程の自転車がやっと横にずれ、その横を車が一気に走りぬける場面でした。

　…急いでも信号待ちなんだから、皆さんもう少し落ち着きましょうよ(苦笑)。


　ナオヤ：さてと。その後赤信号で止まっている私を”追い抜いて”行きやがったあの自転車ですが…。

　カナメ：何、信号無視までやったの？

　コスモ：あの時は、ナオヤを抑えるのが大変でしたよ(苦笑)。絶対追い抜くって帰り道とは違う道に行こうとするし…。

　ナオヤ：だって悔しいじゃんかよ！　あんなルール無視の輩に追い抜かれたままじゃあ、私の気持ちが治まらん！！

　カナメ：小学生じゃないんだから(苦笑)。


　あれだね、待ってる横を何事も無い様にすり抜ける自転車ってのは、時折真横から蹴り飛ばしたくなりますよね？ (いや、賛同を得ろうとするのはどうかと思うぞ？)

　何はともあれ、交通ルールは守りましょう！