月刊少年マガジン１０月号分の、新仮面ライダーＳＰＩＲＩＴＳ感想。

　２００９年、月刊少年マガジン１０月号に掲載された「新　仮面ライダーＳＰＩＲＩＴＳ」の感想です。



　宛ら、夢の島大決戦って所か。
　
　

■登場仮面ライダー■

仮面ライダー旧１号＝本郷猛


■潜入■

　冒頭、夢の島。
　その地下に作られたショッカーアジトへの潜入を果たす、ルリ子さん、小暮さん(今回から正式にそう呼べるよ！)、石神さんの三名。
　ゴミ塗れの身体を気にする辺り、ルリ子さんも乙女ですねえ。

　アジトから垣間見る、ショッカーの規模。
　個人ではとても敵わない、その強大さ。

　小暮さんはすっかり意志消沈してしまいますが、ルリ子さんは微笑んでいました。

　そう、彼女は知っています。
　軍隊よりも頼りに為って、そして、凄く優しい人を。

　鳴り響く警報ブザー。
　ソレは正しく、彼が存在する事の証です。

　本郷さんが動いた事を知り、滝さんと立花さんの二人も行動を始めました。

■救出■

　さて、場面は変わりまして手術室。
　戦斗員を瞬く間に一掃する仮面ライダー。直後、一文字さんが目を覚まします。
　その姿は、まるで仮面ライダーと瓜二つの様に改造されていました。

　困惑する仮面ライダーの頭上、スピーカーから聞こえる死神博士の声が、事の次第を伝えます。
　一文字さんが仮面ライダーに、正確には「仮面ライダーとの戦闘データを元に強化された第二期怪人」に、改造されてしまった事を。
　
　事実、一文字さんは四肢を拘束していたベルトを難なく引き千切り、襲って来た戦斗員達を、片手で払っただけで倒してしまいました。
　
　しかし脳改造をされてない影響で力の調節が行えないらしく、、混乱する一文字さんに、仮面ライダーは手を差し伸べます。

　……人間のフリ、か。

　凄くネガティブな発言に聞こえるけど、私的には「怪人でも人間でもない身体で、変わらず残された「本郷猛の意志」は敢えてフリをしてでも人間として生きる道を選んだ」って、決意の篭った発言だと思います。
　と言うか、思いたい。

　一文字さんを抱えて手術室を後にする仮面ライダー。
　しかし、一文字さんの瞳に力は無く……。

　

■強敵■

　一方、順調に進んでいた滝さんと立花さんは、戦斗員とは違う気配の五人組と遭遇します。

　五人揃ってゴレンジャー！(違)

　中国拳法、剣道、キックボクシング、レスリング。
　各々の得意とする武術で迫る４人の精鋭に、滝さんも立花さんもあっという間に追い詰められます。

　鋼の拳と木刀で重傷を負った滝さんは、それでも立花さんを連れて外へとダイブ！
　何とか逃亡に成功したと思いましたが、最後の一人の射撃で……。

■願い■

　　
　一文字さんを捜していたルリ子さん達でしたが、戦斗員と遭遇し大ピンチに！　小暮さんが決死の思いでルリ子さんと石神さんを逃がしますが、彼女達の前には更に二人の戦闘員が現れ……。

　直後、崩れ落ちました。
　背後に立つ、仮面の勇姿。
　そう、我等の仮面ライダーと遂に合流です。

　このシーン、第４巻での一文字さんを思い出しますね。
　
　二人を逃がそうとするライダーに、何か手伝わせて欲しいと訴えるルリ子さん。その言葉を受け、ライダーは一人の男を彼女達に託し、再び戦いへと戻ります。

　一文字隼人。　

　自分が人間で無くなってしまった事に、茫然自失状態の一文字さん。未だに力の制御は出来ず、助けられた事を後悔しています。
　と、ルリ子さんが突然、自身の首を一文字さんの腕に掴ませました。驚いた拍子に、ルリ子さんの首を絞めてしまう一文字さん。
　咳き込みながら、しかしルリ子さんは言いました。

　あの人も同じ、だと。

　ルリ子さんは知っています、本郷さんが少年の手を強く握り、真っ赤に腫らしてしまった事を。
　そんな苦しみを味わいながらも、否、味わっているからこそ、ショッカーの巨悪に戦いを挑んでいる事を。

　あの人の力に為って欲しい。

　ルリ子さんの願いを聞いた一文字さん、果たして。
　
　……と云った所で、次号へと続きます。
　んー、ルリ子さんったら格好良いなあ。