風来坊殿からの頂き物。

風来坊殿のサイト：「僕が書きたい二次創作小説置場」

・２００６年に頂いた暑中見舞いＳＳ


★夏だ！山だ！空だ！溶岩怪人だ！？仮面ライダー風雷≪暑中見舞いだ！編≫★


「～♪～♪」
「楽しそうだな久遠」
「そりゃ～この日の為に色々準備してたんだもん」

　とある貸切バスの中、俺達はスカイダイビングクラブの連中と遠征で阿蘇山に来ていた

「へへへのへ～♪まあ今回はスカイダイブが目的じゃなくてグライダーだけどな～♪まあ先生達もたまには考えてくれるな～♪」
「まあ・・・スカイダイブングクラブって言っても、色んな空の遊びを研究するっていうのがモットーだしなこのクラブ」

　スカイダイブングクラブ：別名スカイレジャークラブ、ダイビングの他にもバンジーなどをやらせると言う変なクラブ、樹曰く「おのクラブ本当にダイビングクラブか？　つーかバンジーって空のレジャーか？」、生徒会も改名しようかと悩んでいる模様

　バスに揺られること2時間やっと目的地に到着した、さて目的地の名前は～・・・

「阿蘇ファー・・・グハッ！？」
「どうした？いっちゃん」
「いや・・・なんだろういきなり殴られた気がしたような・・・」
「多分アカシックレコードに触れる事を言おうとしたからだよ」
「なんじゃそりゃ・・・」
「？？？？？」

　目的地の名前は各自調べるように！・・・なんだ電波が・・・まあいいか

「ココが俺達の泊まる場所か～」

　荷物を持って丸いロッジに向かう

「面白い形してるな」
「ああ・・・」
「あら？何で雀壮があるんだ？」
「さあな・・・知りたくも無い」

　色々問題ある気がするんだが・・・

「まあ・・・今日は到着したてで疲れたろ、明日からハンググライダーの講習だ
からな休もうぜ」
「むう・・・そうだな、なな♪寝る前に好きなこの話しようぜ～♪」
「何を言ってるんだこの馬鹿！中学生かお前は！」
「グハッ！」

　殴られた・・・まあ疲れたから今日は寝ることにした

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『溶岩怪人マグマバイパーボアヨ』
『ハハッ！御前ニ大首領閣下』
『キラー・・・イヤ仮面ライダー風雷ガ其方ノ領域ニ進入シタ』
『仮面ライダー風雷・・・？』
『我々天魔ノ最終目的ノ体ヲ持チナガラ仮面ライダーヲ名乗リ組織ノ裏切リ者ダ』
『ナント！偉大ナル天魔ニ逆ラウモノガ我々ノ中ニ存在シヨウトハ！』
『マグマバイバーボア貴様ニコノ裏切リ者ノ始末ヲ命ズル』
『ハハッ・・・ワカリマシタ大首領！コノ溶岩怪人マグマバイパーボアニオ任セアレ』
『生死ハトワヌ、ダガ体ダケハ持チ帰ルノダゾ』
『承知イタシマシタ』
『イケ！憎キ仮面ライダー風雷ヲ血祭リニ上アゲルノダ！』
『ギェギェギェエエエエエエエエエエエエエエエエイ！』

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一通りの教習を受け終わった後実習訓練に入った

「ヤッホオオオオオオオオイ！」
「調子に乗るなよ久遠」

　大声(馬鹿声)上げて空を飛ぶ馬鹿一名その後ろを『教官』が追う

「いやまさか教官って言うのが誰だろくらい思ってましたが洋先輩だったなんて♪」

「まあ偶然だよ、時々人手が欲しいって知り合いが多くてね」

　まあ、そういうことだ当初『訓練教官ってだれだ～？下手な奴ならいうこと聞かない！』と言った問題児がいるが・・・とりあえず洋さんなら手なずけられるだろう・・・むしろ懐いてるしな、なんと言うか・・・

「空はいいなあ～阿蘇の空は果てしなく広いな～」
「今日はいい風が吹いている、うん飛ぶには絶好の風だ」
『・・・同族？』
「ん？なんか言ったかいっちゃん」
『いや何でも無い』

　おっと迂闊無線機のスイッチ入れっぱなしだった

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「む～」
「どうかしたか久遠？」
「いや・・・なんかこう温泉みたいな匂いがしませんか？」
「温泉？」
「しかも・・・なんかこう・・・そう、暑い気がしますが」
「そうだな」

　おかしい、空でこんな蒸し暑くなるはず無いんだがな

「ここは火口からは離れてるはずだし・・・む！」

　ゴオオオオオオオオ・・・・！

「久遠！気をつけろ！」
「うわわわわ」

　間一髪下からいきなり炎弾が飛んできた

「む！あれは・・・」
「火事？！」

　下を見るとその辺り一帯が火の海になっていた

「ゴルゴム・・・じゃない！この手口は天魔！」
『ギェギェギェエエエエエエエエエエエエエエエエイ』
「あいつか！」

　再び炎弾が俺に向かって飛んでくる

「わわっ！」
「久遠！くっ・・・俺があいつを引き付けているうちに着陸するんだ！」
「え？あ！先輩！」
「先に行くぜ！」

　ハンググライダーから手を離しベルトを外して洋先輩は飛び降りる

「ふうううう・・・・変身！」

　飛び降りながら仮面ライダー(スカイライダー)に変身する

「セイリングジャンプ！」

　重力低減装置を作動させ怪人に向かっていくスカイライダー

『貴様ハ、スカイライダー！貴様モ此処ニイタトハ』
「スカイパアアアアアアアアンチ！」

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　上から戦闘が始まるのが見えた

「くそーでも俺飛べないし、むううう・・・」

　考えろ・・・考えろ俺、何か手は無いか？

「風を操るか・・・」

　否、下手に風を操るとむしろ状況悪化につながる可能性大、原因：ハンググライダーはまだ未熟な技術下手を打つと不味い

「電撃・・・論外」

　無謀、グライダー炎上の危険性∞

「なら変身・・・」

　不可能、原因：エネルギーの不足、共に変身時の電撃及び風の影響を考慮

「どおすりゃいいんだあああ・・・・あ！」

　な～んだ簡単なのがあるじゃないか

「今の位置からなら・・・、まあ飛べなくても自由落下はお手の物だっての！」

　そして追う様にして自由落下を開始した

「エネルギー不足は・・・この風を使う！」

　落下すると思いがけない強風に煽られた・・・が今は好都合！

「疾風！」

　風は自分で起こすのではなく自然の風を使い

「迅雷！」

　その分のエネルギーを雷にまわす！

「変・・・身！」

　ベルトが出現し体が変化、最後に顔にラインが入り仮面を装着する！

「着地は・・・逆噴射全開！」

　風を操り着地寸前に猛風を起こし、風のマットを作り出し着地する

「待っててくださいよ！先輩！」

　急いで戦闘の音がする方向へ走る

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「ぐ・・・なんて奴だ！」
『ギェギェギェエエエエエエエエエエエエエエエイ』

　スカイライダーは思わぬ戦闘力を持つ怪人に打つ手を失いつつあった

『ギェギェギェ・・・スカイライダーソノ程度カ！』
「ぐうう！」

　溶岩怪人マグマバイパーボア：蛇の姿をした怪人、攻撃力：殲滅力を重視した怪人、戦闘力なら天魔怪人の中でもトップクラス、攻撃方法は炎弾、火の鱗飛ばし、火炎、熱気噴射など多種多様

『クラエ！スカイライダー！熱気怒涛！」

　その瞬間あたり一面がマグマバイパーボアの発した熱で焼け付き始めた

「ぐうううう・・・・」
『ギェギェギェエエエエエエエエエエイ、見タカ、スカイライダー！コノ空気ニ触レタモノハソレダケデ焼ケ付キオチルノダ！』

　ショルダーが焼け付き距離をとるスカイライダー

「之では近づけない！」
『ギェギェギェエエエエエエエエエエエエイ』

　その時だ

　ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ・・・

　突然辺りを包む熱気を切り裂く風が吹き荒れる

「吹け！汝は見えざる刃！疾風波動！」
『貴様ハ！』
「久遠！」
「先輩大丈夫でしたか？！後今の俺は風雷です！」

　スカイライダーを庇う様に前に立ちふさがる仮面ライダー風雷

「貴様よくもやってくれたな！せっかく楽しい合宿だったのに水差しやがって！」
『アラワレタカ！裏切リ者！』
「だああああああから裏切った覚えなんて無いって言ってるだろうが！」

　緊張感の欠片も無いような台詞だがいたって本人、大真面目です

『ドチラデモイイワ！天魔ニ逆ラウ愚者ニ死ヲ！』
「またその攻撃か！」

　ガギューンガギューン！

　炎弾を口から生み出し打ち出してくる

「避けてばっかりだと思うなよ！」

　その中の一つに電撃を叩き込み破壊する

「突撃(チャージ)！」

　破壊した炎弾の隙間を縫う用にして怪人の方に走り出す

『ナラバコレナラドウダ！』

　ボオオオオオオオオオオオ・・・！

　今度は炎弾では無く、火炎そのものを作り出し吐きかけてくる

「おっと！よっと！この暑い中もっと暑苦しい攻撃しやがって！」
『ギェギェギェエエエエエエエエエエエエエエエエエイ！』
「笑ってんじゃねええええ！」

　避けてはいるが気が付くと横に岩がありこれ以上逃げられなかった

「しまった！」
『シネエエエエエエエエエエエ！」
「させるか！スカイキイィィィィィック！」

　俺に気をとられてスカイライダーに気を配れなかったらしい、空中からのスカイキックの直撃で吹っ飛ぶマグマバイパーボア

『ギェギェギェエエエエエエエエエエエイ』
「今だ！風雷！」
「いっくぞおおおおおおお！」

　風のエネルギーを肩に・・・雷のエネルギーを足に！

「うおおおおおおおおおおおお！」

　怪人に向かって跳びジェット噴射を起こしながら突撃、そのとき体を捻り回転を加える！

「ライダァァァァァァァァ！ドリルキィィィィィィック！」
『ギェギェギェエエエエエエエエエ・・・・・・・』

　怪人の体に大きな穴を開け着地し踏みとどまりる

「成敗！」ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン

　決め言葉を決め怪人は爆散した

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「へえ・・・どおりで帰りが遅いと思ったらそんな事があったんだ」
「まあね・・・しかし残念だったのがあの後騒ぎになって、結局洋先輩はどっかに行っちゃうしまだ話も少ししかしてなかったのに・・・」

　その後は大変だった、いろんな意味で・・・、洋さんが居なくなると共に次の教官がきたのだが、『洋先輩じゃなきゃいうこと聞かない！』っとまた問題児が暴れだし取り押さえるのに一苦労した

「お前はほんと・・・真面目になると細かいところ気にするくせに、普段はあんなんだから・・・」
「お説教はもうこりごり！グランチャー！」

　グランチャーを呼び出し即座にまたがり逃げ出す久遠

「こら！逃げるな！帰って来い！」
「わははははは！」

　そんな陽気な笑い声が山に木霊した