廃墟の語り場 竜神の戦い7:それぞれの決着! そして新たな仲間
トリコロ、仮面ライダー、その他四コマ萬画やら普通の萬画やらを読んだり語ったり、対話式私信を送ったりする場所です。
作成日2006年4月3日、移転日は2009年5月13日。
ようこそ♪
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ブログ内検索
散財の記憶

■2024年分の散財の記憶■    ・3月   ミニプラ ブンブンジャーファーストキット ブンブンジャーロボ SDEXスタンダード デスティニーガンダム SDガンダム EXスタンダード ライジングフリーダムガンダム Switch用ソフト スーパーガチャポンワールド SDガンダムX ダウンロード版 ・2月   ネトゲ戦記(暇空茜) ミニプラ シュゴッド合体シリーズ04 キングコーカサスカブト & ガーディアンヘラクレス らいか・デイズ34(むんこ) 新仮面ライダーSPIRITS 36(原作:石ノ森章太郎 作:村枝賢一)   ・1月   新仮面ライダーSPIRITS 37(原作:石ノ森章太郎 作:村枝賢一) Nintendo Switchソフト開幕!!パドックGP  

   
視聴・鑑賞した作品

■2024年分の視聴・鑑賞した作品■    ・・4月 ・新番組 ちびゴジラの逆襲(14話以降)  ・放送終了 勇気爆発バーンブレイバーン ブルースワット   ・・3月   ・映画 ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突 ・新番組 爆上戦隊ブンブンジャー ・放送終了 牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者   ・・1月 ・映画   劇場版機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM ・新番組 ウルトラマンニュージェネレーションスターズ 勇気爆発バーンブレイバーン 牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者   ・放送終了 ウルトラマンブレーザー   ・・去年からの引き続き ウルトラマンブレーザー ブルースワット 秘密戦隊ゴレンジャー  

   
カテゴリー
アーカイブ
5295】 【5294】 【5293】 【5292】 【5291】 【5290】 【5289】 【5288】 【5287】 【5286】 【5285
ヒロトとコスモキラーの戦いは、一見するとヒロトが優勢だった。
 右腕のハンマー、左腕のアームガン、そして胸の鉱石から放たれるエネルギー光線。
 コスモキラーの攻撃は強烈だったが機動力が乏しく、ヒロトはその隙を突いて鉄柱剣技を撃ち込んでいく。

 叩く。
 叩く!
 叩く!!

 だが、何度鉄柱を叩き付けても、コスモキラーを倒す事が出来なかった。
 腕に伝わるのは固い手応え、防御力がズバ抜けていたのだ。

 早くコスモを助けに行かなければ。
 ヒロトは再び、鉄柱を構える。

 それまでの攻撃で、最も手応えを感じた場所を。
 それまでの攻撃を、遥かに超えうる一撃で以て。

 コスモキラーが、攻撃態勢に入る。
 ハンマーでもアームガンでも無い、胸の鉱石から放つエネルギー光線。
 その為の前動作を見て、ヒロトも動く。
 全力を込めた疾風穿孔突を、無防備に晒された胸の鉱石に叩き込んだ。
 爆発、炎上。
 四散するコスモキラー。だが、頭部だけが無傷なまま、空へと消えていく。

「しまった!」

 後を追おうとするヒロトを、地上からの銃撃が阻んだ。
 吹き飛んだコスモキラーの肉体、、その一部、アームガンが独立機動していた。
 追撃を躱しながら、咄嗟に鉄柱を銃口に投げ込むヒロト。アームガンは暴発し機能を停止するが、その頃にはコスモキラーの頭部も姿を消していた。

「逃げられたか……!」

 空を一瞥し悔しがるヒロトだったが、鉄柱とコスモキラーの残骸を回収する為に、再び地上へと降りるのだった。 




 バイオガオンと名付けた機体に、スカイガオンは敗北した。
 相手は近接武器以外を使ってこなかった。故にスカイガオンは距離を保った上での遠距離攻撃にて迎え討ったのだが、大型バーニアとウイング下のエアスリットを利用した”素早い上に細かい動き”を受けて翻弄、気付けば接近を許し、翼のブレイズバインダーを損傷。飛行制御を失い、墜落してしまった。
 自己修復を待っていれば、的と為って終わる。何とかバーニアを利用した滑空で対抗したが、空を飛ぶ度に一方的に攻撃を受け、エネルギーを消費し、、遂にはソレさえ叶わない状況に追い込まれてしまう。

 メインセンサーがバイオガオンの接近を捉える。
 トドメを刺すつもりだろう。だが、今のスカイガオンに迎え討つ手段は一つも無い。

 いや、一つだけ残された手はある。
 自身のエネルギー炉を暴走させて爆弾と化し、相手諸共、自爆する。
 自力での再生さえ不可能と為る、コスモに強く禁じられていた手だったが、逆転の目が出ない以上、使わない事に理由はなかった。

「申し訳ありません、コスモ様……」

 接近するバイオガオン。
 センサーを計り、炉を暴走させるタイミングを数える。
 更に接近、縮まる距離。
 自爆までのカウントも、減っていく。
 エネルギー炉暴走まで、10、9、8、7、6……。

「待て待てぇ!!」

 突然の砲撃が、バイオガオンを吹き飛ばした。
 両者の間に入り込む、一台のマシン。
 スカイガオンと同程度の大きさをした、キャラビラ走行の陸上車だった。
 頭と尻尾の生えた平べったい胴体の上に、背丈と同程度のキャノン砲を乗せている。
 黄色い目が、スカイガオンと見つめていた。

「よお、間に合ったな兄弟!」
「兄弟、、まさか」
「と思うだろ? 俺の名前はランドガオン! オマエと同じガオンだぜ!!」

 そう、彼の名はランドガオン。
 コスモのミニチュワールドでの活動を助けるべく、鳴崎カナメとカオス・ゴジラアレス・リトル・ライオンが共同開発した小型支援機、スカイガオンの兄弟とも呼べるマシンだった。
 第三メカニックルームで待機状態だった彼だが、第二メカニックルームで起きた異変を感知して自主的に起動、ミニチュワールドで発生している戦闘を把握すると、最も距離の近かった――というのは建前で、兄弟であるマシンを優先して――スカイガオンの救援へと駆け付けたのだった。
 
「へへ、取り敢えずは怪我を直さねえとな!」

 ランドガオンはキャノン砲をスカイガオンに向けると、紅い光を放った。
 無論、ソレは攻撃ではない。朝陽の欠片を元に、カナメが開発した修復光線だった。
 しかし、本来はコスモに使用される事を前提としていた装備である。
 そして、スカイガオンには元より自己修復機能が備わっている。

 結果。

「これは……!」

 光を浴びたスカイガオンの身体が、みるみる姿を変えていった。
 高出力の修復光線と自身の修復機能、何より目の前に存在する敵に対峙しようとする、強い意志。
 交差した力は過剰進化を促し、スカイガオンに新たな翼を与えたのだった。

「いけるか? 兄弟」
「ええ、行きましょう!」
 
 ほぼ同時に、バイオガオンも砲撃で受けたダメージを回復させ、再び飛翔した。
 迎え討つ様に跳び上がるスカイガオン。ソレを見上げながら、ランドガオンもキャノン砲を構える。
 
 ダブルガオンの反撃が始まった。

 変わらぬ機敏な高速移動を行うバイオガオン。だが、スカイガオンの新たな翼は鳥の羽ばたきにも似た”風のしなり”を纏わせて、その動きに付いて行った。
 そして地上からは、ランドガオンが援護砲撃を連射している。
 地に這う物が空飛ぶ物を狙うのは難しい。だが、弾幕によって相手の動きを封じる事は出来るからだ。
 
 逃げ道を塞がれ、動きが鈍ったバイオガオン。
 ソレを機と見て放った、スカイガオンとランドガオンの攻撃が命中する。
 爆発。巻き上がる黒煙。
 
「やったぜ!」
「未だです!!」

 勝利を確信したランドガオンを制し、スカイガオンがセンサーで黒煙内部を探る。
 すると案の定、猛烈な勢いで黒煙内を上昇する機体を捕捉した。
 直後、上空へと飛び出すバイオガオン。だが攻撃を再開する事は無く、一目散に宇宙へと逃げて行く。

「待ちやがれっ!!」 

 逃げるバイオガオンに向かってランドガオンは砲撃を放つが、、攻撃が届く事は無く、バイオガオンは宇宙の彼方へと消えた。

「畜生、逃がした!」
「敵を退ける事が出来ました、上出来です」

 悔しがるランドガオンを宥めるスカイガオンだったが、言葉とは裏腹に、その心境は穏やかでは無かった。
 ランドガオンの不意打ちを喰らった時のバイオガオンは、修復の為に暫しの時間を要していた。だが、今の同時攻撃に関しては、攻撃を受けた直後にも拘わらず高機動を保ち、戦場より撤退して見せた。
 恐らく、攻撃を感知出来ていれば、防御する手段はあったのだろう。二体の同時攻撃を受けて尚も平然としていられる程の、とても強靱な盾を。

 なのに、あの怪物は撤退した。
 突如として自身の前に出現して敵対行為を取り、一度は機能停止寸前にまで追い詰めながら、予定外の援軍が来たからとは云え、未だ対抗手段を残しているにも拘わらず、、トドメを刺さずに撤退する。

「バイオガオンの目的は……」




「……はい、分かりました。それじゃあ後で、はい」

 コスモはアンテナクリスタルから手を離すと、安心したとばかりに息を吐いた。
 目の前の敵を倒す事に夢中で、別の場所で戦っている二人の事をスッカリ忘れていたのだ。
 慌てて通信を送ると、二人も敵を撃退したばかりで、これからコスモの元へ向かうとの返事が来た。戦利品だの、兄弟だのと、それぞれ何かしらの収穫があったらしいが、詳しく聞くのは到着を待ってからだ。

「「きゃあっ!」」

 突然、巫女姉妹が悲鳴を上げた。
 慌てて駆け付けるコスモ。
 彼女達の前には、力尽きた筈の、アスク・ラ・ウドの遺体があった。

「これは……!」

 その姿を見て、コスモは驚愕する。
 何時しか身体を焼いた筈の炎が消えていた。
 黒炭と化している筈の皮膚が、再生されていた。
 そして両断された身体が徐々に近付き、接合されていた。

 魔獣はあれだけの損傷を受けながら、尚も身体を再生させようとしていた。
 
 その光景を暫し見つめていたコスモだったが、やがて左腕を伸ばすと、その先にエネルギーを集め始めた。

「このままにしては、おけませんね」

 コスモは集まったエネルギーを、アスク・ラ・ウドの身体へと照射した。
 光がアスク・ラ・ウドの身体を包み、巨大な球体へと変わる。
 ソレを両手で支えながら、コスモは空へと舞い上がる。
 
「コスモよりヒロトとスカイガオンへ、コスモよりヒロトとスカイガオンへ!
 面倒な落し物を拾いましたので、一足先に帰ります。
 向こうで落ち合いましょう」

 ヒロト達への通信を終えて、巫女姉妹にも挨拶をしてから、コスモは始まりの星を後にした。
 ぐんぐん小さく為っていく、竜神と球体。
 その姿を、キリエとミライの二人は何時までも見送っていた。
   
 
<終了>

拍手[0回]

この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
アイコン紹介

ヒロト観風・笑顔

ヒロト・観風

ロゼ・伏せ目笑いチアキ・伏せ目笑い

ロゼ・チアキ

カオスタイムエヴァ

カオス・タイム・エヴァ

カナメディアン

カナメ・ディアン

メア01・笑顔メア02・笑顔メア03・笑顔

メア三姉妹

闇丸蒼

闇丸・蒼

詳しい情報は此方にて。
最新CM
[11/05 ジャックナイフ・ノーレッジ]
[09/10 ジャックナイフ・ノーレッジ]
[07/30 ジャックナイフ・ノーレッジ]
[02/20 夜のPC]
[12/07 暮森ヒロト]
[11/18 夜のPC]
[04/30 ジャックナイフ・ノーレッジ]
[02/11 ジャックナイフ・ノーレッジ]
[02/11 ジャックナイフ・ノーレッジ]
[02/11 ジャックナイフ・ノーレッジ]
最新TB
バーコード
お誕生日メモ

  九識     年明け さき     年明け メア三姉妹  1月13日 如月ついな  節分 暮森チアキ  2月04日 東北きりたん 2月13日 アリス    4月 タイム    4月03日 ファル    4月05日 凜花     4月15日 アイリ    4月28日 楠木理香   5月23日 楠木れたす  5月31日 水谷みう   6月   シュリ    6月10日 暮森ロゼ   7月06日 びーちゃん  8月   翠      8月03日 雪姫     9月10日 風花&翔矢  10月02日 昇&日菜   11月09日 まこ     12月23日